cafe coya
Sunday, September 20, 2009
Friday, September 18, 2009
OBar
昨日大学のサークル関係者が月に1回つどうバー
OBar
に参加してきました。サークル関係者は素敵な人が多く行く度に、刺激になります
毎回ゲストスピーカーを呼んで話をするのですが、今回はGoogleのProduct Managerに来ていただきました。
Googleのイノベーション
Googleは20%ルールという時間の使い方があって、業務の20%はSomething Newの創造にあてなければいけません。そこから、素晴らしいサービスがたくさん生まれているのですが、ここで興味深い話がありました
何かを生み出すときには
マーケットイン(ニーズの汲み取り) か プロダクトアウト(エンジニアの発想) か
の2通りのアプローチがあります
どちらがヒットサービスを生み出す確度が高いか、という話ですが、予想ではグーグルの社風を考えるとプロダクトアウトなのかなーと思っていました
小さなヒットはマーケットイン(顧客の検索結果の解析など)が多いようです
イノベーティブなサービスはプロダクトアウトのようです
不満を解消すればヒットの確度はあがりますが、現状の延長線上になってしまいます。google mapのスムーズな移動ように過去にない画期的サースはエンジニアの想像力がモノをいうようです
儲けは考えない
GoogleのProduct Managerの立場から、新しいサービスを考えるときに売上や利益の話が出ないらしいです。あくまで、ユーザーが喜んでくれるかどうかが論点とのこと
オンラインのB to Cで成功する企業に共通する要素のように思えます。新しいスタンダード、の考え方になっていくのでは
----
自分も1月に主催するのですが誰を呼ぼうか、とても迷います
ビジネス路線で行くか、ソーシャル路線で行くか、デザイナー路線で行くか、アート路線で行くか。。。共同開催の友人と相談しないと
OBar
に参加してきました。サークル関係者は素敵な人が多く行く度に、刺激になります
毎回ゲストスピーカーを呼んで話をするのですが、今回はGoogleのProduct Managerに来ていただきました。
Googleのイノベーション
Googleは20%ルールという時間の使い方があって、業務の20%はSomething Newの創造にあてなければいけません。そこから、素晴らしいサービスがたくさん生まれているのですが、ここで興味深い話がありました
何かを生み出すときには
マーケットイン(ニーズの汲み取り) か プロダクトアウト(エンジニアの発想) か
の2通りのアプローチがあります
どちらがヒットサービスを生み出す確度が高いか、という話ですが、予想ではグーグルの社風を考えるとプロダクトアウトなのかなーと思っていました
小さなヒットはマーケットイン(顧客の検索結果の解析など)が多いようです
イノベーティブなサービスはプロダクトアウトのようです
不満を解消すればヒットの確度はあがりますが、現状の延長線上になってしまいます。google mapのスムーズな移動ように過去にない画期的サースはエンジニアの想像力がモノをいうようです
儲けは考えない
GoogleのProduct Managerの立場から、新しいサービスを考えるときに売上や利益の話が出ないらしいです。あくまで、ユーザーが喜んでくれるかどうかが論点とのこと
オンラインのB to Cで成功する企業に共通する要素のように思えます。新しいスタンダード、の考え方になっていくのでは
----
自分も1月に主催するのですが誰を呼ぼうか、とても迷います
ビジネス路線で行くか、ソーシャル路線で行くか、デザイナー路線で行くか、アート路線で行くか。。。共同開催の友人と相談しないと
Thursday, September 17, 2009
ブログ進化論
9月1日よりしっかりとブログを書き始めたのですが、書き始めて面白いなーと思うことがいくつかありました
最新の解析ツール導入
昨日からアクセス解析ツールをつけてみました。
Site Meter という無料ツールです。海外のBloggerユーザーで使っている人が多く、評判もよかったというど素人な導入基準です
できることが色々ありまして主要な解析機能をあげるとこんな感じです
1.訪問ユーザーのIPアドレス
(Server name, Global IP, Server location, etc)
2.ユーザー別の訪問回数(VPとユニーク)
3.ユーザー別の滞在時間
4.ユーザーがやってきた経路(検索ワードなど)
5.ユーザーが入ってきたページのURLと出て行ったページのURL
6. 1週間、1ヶ月、1年でのPVとユニークユーザーの推移
7.現在の滞在者情報
以前2年間くらいこまめにアメブロでブログを書いていたのですが、その当時あった解析ツールからは創造もできないくらい優れた機能がついています
小さなフィーバー
解析ツールをつけた、その日に書いたエントリーが、クラウドフォースジャパンのエントリーでした。この時偶然が重なって面白いコトがおきました
面白いことその1 検索エンジン
なんと、グーグルで”クラウドフォース”だったり”クラウドフォースジャパン”とググルと1番上に出てくる(今は3番目になっていました)…それも58万件もヒットする中で。
ただよくよく見てみると、”クラウドフォース”というワードが完全一致するサイトは2件しかありませんでした。ただ、その日テレビでも多数取り上げられ話題性は高いワードでした
面白いことその2 ページビュー
その結果、友人にはほとんど知らせていないこのブログのPVが400を超えて、ユニークユーザーでも300人を超えました。おそらく普段のPVはせいぜい4,50がよいところなのではと予想しています
おとずれて頂いた方の大多数がグーグルで「クラウドフォースジャパン」もしくは「クラウドフォース」という検索ワードでエントリーから入ってきていただいています
サーバー名はIBM,HITACHI,PANASONIC,NECなどで、おそらくシステム担当者やイベント出展企業の担当者が業務中に調べてる時(もしくはおさぼりしている時)に見つけたのかと思います
面白いことその3 ニーズ
解析ツールを見て、ブログの即時性ってすごいなーと感心していたのですが、途中で気づいてしまいました。
平均滞在時間 1分弱
8割の方が20秒未満で、2割の方がしっかり文章を読んでいたようです
これは仮説ですが、おそらく多くのビジターはクラウドフォースジャパンのイベント概要だったり、中での様子を知りたかったのではと思います(ビジターの殆どがIBMやHITACHIといった企業だったことからも)
factを欲していたのだと思います
それなのにブログの内容は、経営的視点から解釈です。みなさん、さらーっと流し見して「うん、違う!」と気づいてすぐに出て行ったのだと思います
実際滞在時間の短いビジターの殆どがエントリーから入って同じエントリーから出て行っています。一方滞在時間の長い方(しっかり記事を読んで頂いた方)はエントリーから入ってきて、メインページから出て行っています
以上を踏まえて
ブログって面白いなーとつくづく思いました
グーグルの検索結果の中でもおそらくブログは上位表示されやすいというSEOが上手くできた設計になっているのでしょう。突発的に発生したバズワードであれば、即時性さえあれば上位表示が比較的簡単なようです
ビジターはブログにではなくエントリーに対しての興味(人への興味ではなく、情報への興味)でくる場合も十分にありえる、ということもよく分かりました
別にアルファブロガになりたいわけでわないですが(というか、文才を考えれば不可能ですが)、仮設検証を行いやすく改善がしやすいということで今後少し考えながらブログを書いていこうと思います
プライバシー
ビジター側からすると、とても気持ち悪いですよね。ネット上だからプライバシーを気にせずに動いているのに、まるで知らないところで自分が見られているような気分で
一応断っておきますが、ビジターを個人レベルでは全く判別することはできないです。IPアドレスも下3桁はスクランブルになっていて分かりません
そういうわけでしばらく実験的に書いてみようかと思います
最新の解析ツール導入
昨日からアクセス解析ツールをつけてみました。
Site Meter という無料ツールです。海外のBloggerユーザーで使っている人が多く、評判もよかったというど素人な導入基準です
できることが色々ありまして主要な解析機能をあげるとこんな感じです
1.訪問ユーザーのIPアドレス
(Server name, Global IP, Server location, etc)
2.ユーザー別の訪問回数(VPとユニーク)
3.ユーザー別の滞在時間
4.ユーザーがやってきた経路(検索ワードなど)
5.ユーザーが入ってきたページのURLと出て行ったページのURL
6. 1週間、1ヶ月、1年でのPVとユニークユーザーの推移
7.現在の滞在者情報
以前2年間くらいこまめにアメブロでブログを書いていたのですが、その当時あった解析ツールからは創造もできないくらい優れた機能がついています
小さなフィーバー
解析ツールをつけた、その日に書いたエントリーが、クラウドフォースジャパンのエントリーでした。この時偶然が重なって面白いコトがおきました
面白いことその1 検索エンジン
なんと、グーグルで”クラウドフォース”だったり”クラウドフォースジャパン”とググルと1番上に出てくる(今は3番目になっていました)…それも58万件もヒットする中で。
ただよくよく見てみると、”クラウドフォース”というワードが完全一致するサイトは2件しかありませんでした。ただ、その日テレビでも多数取り上げられ話題性は高いワードでした
面白いことその2 ページビュー
その結果、友人にはほとんど知らせていないこのブログのPVが400を超えて、ユニークユーザーでも300人を超えました。おそらく普段のPVはせいぜい4,50がよいところなのではと予想しています
おとずれて頂いた方の大多数がグーグルで「クラウドフォースジャパン」もしくは「クラウドフォース」という検索ワードでエントリーから入ってきていただいています
サーバー名はIBM,HITACHI,PANASONIC,NECなどで、おそらくシステム担当者やイベント出展企業の担当者が業務中に調べてる時(もしくはおさぼりしている時)に見つけたのかと思います
面白いことその3 ニーズ
解析ツールを見て、ブログの即時性ってすごいなーと感心していたのですが、途中で気づいてしまいました。
平均滞在時間 1分弱
8割の方が20秒未満で、2割の方がしっかり文章を読んでいたようです
これは仮説ですが、おそらく多くのビジターはクラウドフォースジャパンのイベント概要だったり、中での様子を知りたかったのではと思います(ビジターの殆どがIBMやHITACHIといった企業だったことからも)
factを欲していたのだと思います
それなのにブログの内容は、経営的視点から解釈です。みなさん、さらーっと流し見して「うん、違う!」と気づいてすぐに出て行ったのだと思います
実際滞在時間の短いビジターの殆どがエントリーから入って同じエントリーから出て行っています。一方滞在時間の長い方(しっかり記事を読んで頂いた方)はエントリーから入ってきて、メインページから出て行っています
以上を踏まえて
ブログって面白いなーとつくづく思いました
グーグルの検索結果の中でもおそらくブログは上位表示されやすいというSEOが上手くできた設計になっているのでしょう。突発的に発生したバズワードであれば、即時性さえあれば上位表示が比較的簡単なようです
ビジターはブログにではなくエントリーに対しての興味(人への興味ではなく、情報への興味)でくる場合も十分にありえる、ということもよく分かりました
別にアルファブロガになりたいわけでわないですが(というか、文才を考えれば不可能ですが)、仮設検証を行いやすく改善がしやすいということで今後少し考えながらブログを書いていこうと思います
プライバシー
ビジター側からすると、とても気持ち悪いですよね。ネット上だからプライバシーを気にせずに動いているのに、まるで知らないところで自分が見られているような気分で
一応断っておきますが、ビジターを個人レベルでは全く判別することはできないです。IPアドレスも下3桁はスクランブルになっていて分かりません
そういうわけでしばらく実験的に書いてみようかと思います
AI WEI WEI(アイ・ウェイ・ウェイ)展 @森美
森美術館でやっているアイウェイウェイ展に行ってきました
久し振りに、好きなコンテンポラリーアーティストに出会いました。作品が強いメッセージをもっているのですが、そのメッセージが共感できます
This so-called contemporary art is not form but a philosophy of society
中国人ですが、NYCで12年の活動を行っており考え方の根幹は西洋の合理主義。しかし、そのなかに中国のもつ文化や生活のもつ有機性を作品に組み込んでいます
彼は作品を自分自身では作らない場合もあります。その時はコンセプトの設計、作品の設計だけを行い、実際に作るのは職人たちのようです
社会の中にある思想と文化を結びつけること、が彼の役割なのでしょうか
(作品のアウトソースって斬新な発想ですよね。自分もアーティストになれるかも!とか妄想してしまいました)
↑ 設計だけ、という意味では建築家に近いですかね
(ちなみに写真撮影はOKでした)
文化とは新人代謝のように入れ替わっていくものである、文化を壊し新しいモノを作り出すことに対して否定的な考えを持っていないようです。たとえば、古い街並みが壊されて高層ビルに建て替わることとか。なぜならば、それも新たな文化の始まりにしか過ぎないからです。古い町並みもさらにそれ以前の町並みを壊して建てられたものにすぎないからです。
とても中立的なものの見方をするアーティストだと思いました。どちらかというと佐藤可士和のような匂いがします。感情を含めるのではなく、本質を適格に表現する。そんなスタンスに好感を持てました
作品自体も幾何的で実用性を含んでおり、バウハウスをアートにしたような作品だなという印象です
Wednesday, September 16, 2009
宮崎物産展@アマゾン
衝撃的だったのですが、
Amazonの中に宮崎のアンテナショップのようなブースが入ってました
宮崎”てげうめ”グルメフェア
楽天の中に入ってるようなネットショップと何が違うか、といわれると仕組みは全く同じですが、消費者からするとデパートでやってるような物産展に行っている感覚に近いんじゃないでしょうか
リアルの店舗で成功したコンセプトをネット上に持ち込む、っていいですね。リアル店舗はさらにオンラインとの差別化要素がどんどん減っていって苦しくなるでしょうが
アマゾンはプライム会員なので送料無料で翌日には届くので、思わず地ビール買ってしまいました
関連記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090323/327022/
http://news.walkerplus.com/2009/0325/16/
Amazonの中に宮崎のアンテナショップのようなブースが入ってました
宮崎”てげうめ”グルメフェア
楽天の中に入ってるようなネットショップと何が違うか、といわれると仕組みは全く同じですが、消費者からするとデパートでやってるような物産展に行っている感覚に近いんじゃないでしょうか
リアルの店舗で成功したコンセプトをネット上に持ち込む、っていいですね。リアル店舗はさらにオンラインとの差別化要素がどんどん減っていって苦しくなるでしょうが
アマゾンはプライム会員なので送料無料で翌日には届くので、思わず地ビール買ってしまいました
関連記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090323/327022/
http://news.walkerplus.com/2009/0325/16/
Tuesday, September 15, 2009
クラウドフォース ジャパン
日本最大のクラウド・コンピューティングイベント
クラウドフォースジャパン
に参加してきました
会場には6000人のIT関係者がおしよせ、メディアも多数来ていてお祭り騒ぎでした
セールスフォースジャパンによる企画ですが、西海岸の企業なだけあって、演出が面白い
Salesforce どら焼き
もちろんsalesforce.comは素晴らしいシステムを作ったからこそ大成功を収めているのですが、このイベントを通じて経営面でのsalesforce.comの秀逸さについて感じた3つのポイントをメモします
① コミュニティーマーケティング
13時から18時の間に3セッションあり、8ブースで講演会形式で説明が行われていました。普通、企業の講演会の場合、会社の役員が話をする、とか大学の教授や研究者が来て話しをするとかですよね
今回の講演の半数がセールスフォースユーザーによる講演でした。セールスフォースを利用してどう営業を効率化したか、を小さなネットベンチャーから日通といった数万人規模の会社まで色々な人が話をしていました
セールスフォースのマーケティングの根幹にコミュニティーマーケティング、という考え方があるらしいです。お客様が最も聞きたい情報は他のお客様の評判だ、と
だからセールスフォースのHPには利用企業の情報がびっしりとのっています。確かに営業をうけるより、他の客がよろこんで使っているかどうかの方がユーザーとしては有益な情報です
② インフラ化
セールスフォースの特徴として、ユーザーが開発したシステムを他社に売ることができる、というものがあります。自社向けに数千万~数億円を投資しカスタマイズしたシステムを、他社に販売することで回収することのできる仕組みを作っているようです
昨日のフォーラムでは、みずほ銀行やパナソニックなど大企業から数人規模の会社まで自社開発のアプリケーション販売をおこなっていました
セールスフォースが上手いな、と思ったのはユーザー数が増えてきて、アプリケーションプロバイダーからインフラに脱皮しているところです。iTuneが楽曲配信からiアプリの開発インフラになったように。セールスフォースが提供するインフラ上で、生計を立てる企業が出てきており、いかにその場でもうけるか、をユーザーが考えるようになっています。このおかげで質の高いアプリが自動的に作られる仕組みができています
ある種のクラウドプロバイダーからクラウドソーシングといった考えかたは、Webサービスで大成功を収める上でとても重要になっていくと思います
③ ニーズの汲み取り
売上が4年で5倍以上に急成長し、ついに10億ドルの大台を突破したセールスフォースですが、話を聞いていると特別なことをやってきたわけではないようです。顧客の声を一つ一つひろい、それをシステムにおとして販売するという当たり前のことをきっちりと続けてきたようです
顧客の声を全て汲み取れる仕組みを作り経営企画にまわす、一度問合せがあればその後商談が成立するまでに平均25回は電話してフォローする、問合せ経路別に話す内容を変える、などです
だんだん持論になってきたのですが、Webサービスで最も重要なことは街の工場と同じで顧客ニーズの汲み取り、なのではないでしょうか。同じような仕組みをもったサービスは世の中に無数にあって、成否はちょっとした使い勝手のよさにある、のだと思います。そしてウェブというスケーラブルな仕組みを使っている以上、勝敗がくっきりと(大勝か撤退か)分かれるのではないでしょうか
セールスフォース、素晴らしい会社でした!
関連記事
http://japan.zdnet.com/news/os/story/0,2000056192,20400043,00.htm
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20399921,00.htm
クラウドフォースジャパン
に参加してきました
会場には6000人のIT関係者がおしよせ、メディアも多数来ていてお祭り騒ぎでした
セールスフォースジャパンによる企画ですが、西海岸の企業なだけあって、演出が面白い
Salesforce どら焼き
もちろんsalesforce.comは素晴らしいシステムを作ったからこそ大成功を収めているのですが、このイベントを通じて経営面でのsalesforce.comの秀逸さについて感じた3つのポイントをメモします
① コミュニティーマーケティング
13時から18時の間に3セッションあり、8ブースで講演会形式で説明が行われていました。普通、企業の講演会の場合、会社の役員が話をする、とか大学の教授や研究者が来て話しをするとかですよね
今回の講演の半数がセールスフォースユーザーによる講演でした。セールスフォースを利用してどう営業を効率化したか、を小さなネットベンチャーから日通といった数万人規模の会社まで色々な人が話をしていました
セールスフォースのマーケティングの根幹にコミュニティーマーケティング、という考え方があるらしいです。お客様が最も聞きたい情報は他のお客様の評判だ、と
だからセールスフォースのHPには利用企業の情報がびっしりとのっています。確かに営業をうけるより、他の客がよろこんで使っているかどうかの方がユーザーとしては有益な情報です
② インフラ化
セールスフォースの特徴として、ユーザーが開発したシステムを他社に売ることができる、というものがあります。自社向けに数千万~数億円を投資しカスタマイズしたシステムを、他社に販売することで回収することのできる仕組みを作っているようです
昨日のフォーラムでは、みずほ銀行やパナソニックなど大企業から数人規模の会社まで自社開発のアプリケーション販売をおこなっていました
セールスフォースが上手いな、と思ったのはユーザー数が増えてきて、アプリケーションプロバイダーからインフラに脱皮しているところです。iTuneが楽曲配信からiアプリの開発インフラになったように。セールスフォースが提供するインフラ上で、生計を立てる企業が出てきており、いかにその場でもうけるか、をユーザーが考えるようになっています。このおかげで質の高いアプリが自動的に作られる仕組みができています
ある種のクラウドプロバイダーからクラウドソーシングといった考えかたは、Webサービスで大成功を収める上でとても重要になっていくと思います
③ ニーズの汲み取り
売上が4年で5倍以上に急成長し、ついに10億ドルの大台を突破したセールスフォースですが、話を聞いていると特別なことをやってきたわけではないようです。顧客の声を一つ一つひろい、それをシステムにおとして販売するという当たり前のことをきっちりと続けてきたようです
顧客の声を全て汲み取れる仕組みを作り経営企画にまわす、一度問合せがあればその後商談が成立するまでに平均25回は電話してフォローする、問合せ経路別に話す内容を変える、などです
だんだん持論になってきたのですが、Webサービスで最も重要なことは街の工場と同じで顧客ニーズの汲み取り、なのではないでしょうか。同じような仕組みをもったサービスは世の中に無数にあって、成否はちょっとした使い勝手のよさにある、のだと思います。そしてウェブというスケーラブルな仕組みを使っている以上、勝敗がくっきりと(大勝か撤退か)分かれるのではないでしょうか
セールスフォース、素晴らしい会社でした!
関連記事
http://japan.zdnet.com/news/os/story/0,2000056192,20400043,00.htm
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20399921,00.htm
Wednesday, September 9, 2009
ネットって何だ ②
これまでのネット
ITバブルの時代に生まれた多くのネット企業は個人向けのサービスがメインでした。ライブドア、サイバーエージェント、ミクシー、DeNA、価格コム。もちろんBtoBもやってますが事業の主力はやはりBtoCです
それはビジネスモデルが確立されておらず、広告か課金かだったのでPVを増やすことのみが評価されていたからなのではないでしょうか
これからのネット
これからのネット企業の主力はBtoCからBtoBへ移行していくと思います。し、既にそのトレンドは始まっています。
例えば最近のバズワード”クラウド”
これまで内製化していたエンタプライズコンピューター機能をSaaS(オンライン上での提供)形式に変えることで、Google、Apple、Microsoft、Amazon.comに次ぐ大企業になったSalesforce.com
また巨大なサーバーを利用し、利用状況に応じて超低価格で提供しているAmazon.comのEC2/S3といったサービス
Google appやMicrosoft Azureといった開発のプラットフォームをオンライン上で提供するサービス、
とここ2,3年ネットの世界の中心はBtoBに移ってきています
ITバブルの時代に生まれた多くのネット企業は個人向けのサービスがメインでした。ライブドア、サイバーエージェント、ミクシー、DeNA、価格コム。もちろんBtoBもやってますが事業の主力はやはりBtoCです
それはビジネスモデルが確立されておらず、広告か課金かだったのでPVを増やすことのみが評価されていたからなのではないでしょうか
これからのネット
これからのネット企業の主力はBtoCからBtoBへ移行していくと思います。し、既にそのトレンドは始まっています。
例えば最近のバズワード”クラウド”
これまで内製化していたエンタプライズコンピューター機能をSaaS(オンライン上での提供)形式に変えることで、Google、Apple、Microsoft、Amazon.comに次ぐ大企業になったSalesforce.com
また巨大なサーバーを利用し、利用状況に応じて超低価格で提供しているAmazon.comのEC2/S3といったサービス
Google appやMicrosoft Azureといった開発のプラットフォームをオンライン上で提供するサービス、
とここ2,3年ネットの世界の中心はBtoBに移ってきています
ネットって何だ ①
先日R社で働く友達と飲んでいて意見が一致して盛り上がった話題があります。ネットって何だ、と
仕事で知りたいことを知る、mixiで友達と毎日交流する、アメブロで自分のことを誰かに伝える、モバゲータウンで出会いを見つける。
ネットの本質
色々ありますが、彼も僕もネットの本質は「コミュニケーションコストをゼロにするツール」という意見で一致しました
彼は学生時代からネットビジネスオタク、また自他共に認める日本で一番ベンチャーキャピタルに詳しい学生、という変わり者でした。そして、今はR社でモバイルを使った新規事業を立ち上げています。そんな、完全なる「あちら側の住人」の彼と同じ意見を持っていたということで、少し自信になりました
さて、話を戻すと「コミュニケーションコストをゼロにするツール」とはどういうことでしょうか
例えば
①mixi・・・疎遠になった友人はいつの間にか普段の意識の中から消えてしまう、また一回あっただけの人はまず覚えていない。それが、SNSを使えば最初つながりさえすれば後は自動的に情報がアップされるので、距離やリアルの接触頻度が関係なくなり、結果的にお互い頭の中の友人リストから消えにくくなった
②価格コム・・・これまで足で回れる範囲で価格の比較をしていた(ビックカメラに行って、ヨドバシに行って、ヤマダ電機にいって)のが、一瞬で全国の電気屋さんで一番安いお店が分かるようになった。結果的に消費者は常に合理的な買い物ができるようになった
➂ライフネット・・・これまで営業マンが担ってきた保険の説明と入会勧誘を、オンライン上で申し込みができる仕組み変えた。結果的に営業マンのコストがなくなり、生命保険の価格が1/3程度になった
これらは全てこれまでコミュニケーション(情報を伝えたり、集めたり)にコスト(時間やお金)がかかっていたコトを、ネットを使ってそのコストをゼロにしたことで利用者の利便性を急激に高めたのだと思います
仕事で知りたいことを知る、mixiで友達と毎日交流する、アメブロで自分のことを誰かに伝える、モバゲータウンで出会いを見つける。
ネットの本質
色々ありますが、彼も僕もネットの本質は「コミュニケーションコストをゼロにするツール」という意見で一致しました
彼は学生時代からネットビジネスオタク、また自他共に認める日本で一番ベンチャーキャピタルに詳しい学生、という変わり者でした。そして、今はR社でモバイルを使った新規事業を立ち上げています。そんな、完全なる「あちら側の住人」の彼と同じ意見を持っていたということで、少し自信になりました
さて、話を戻すと「コミュニケーションコストをゼロにするツール」とはどういうことでしょうか
例えば
①mixi・・・疎遠になった友人はいつの間にか普段の意識の中から消えてしまう、また一回あっただけの人はまず覚えていない。それが、SNSを使えば最初つながりさえすれば後は自動的に情報がアップされるので、距離やリアルの接触頻度が関係なくなり、結果的にお互い頭の中の友人リストから消えにくくなった
②価格コム・・・これまで足で回れる範囲で価格の比較をしていた(ビックカメラに行って、ヨドバシに行って、ヤマダ電機にいって)のが、一瞬で全国の電気屋さんで一番安いお店が分かるようになった。結果的に消費者は常に合理的な買い物ができるようになった
➂ライフネット・・・これまで営業マンが担ってきた保険の説明と入会勧誘を、オンライン上で申し込みができる仕組み変えた。結果的に営業マンのコストがなくなり、生命保険の価格が1/3程度になった
これらは全てこれまでコミュニケーション(情報を伝えたり、集めたり)にコスト(時間やお金)がかかっていたコトを、ネットを使ってそのコストをゼロにしたことで利用者の利便性を急激に高めたのだと思います
Monday, September 7, 2009
Friday, September 4, 2009
失敗の原因
今週は平均2人/日くらいで、ベンチャー関連の知人とあっていました。
スタートアップで働いている人の話を聞いて、やはり事業を始める以上は成功よりも失敗の方がずっと多いようですが、その中で見えてきた「失敗」の原因を分析してみました。
スタートアップの失敗
ここで言う失敗とは事業の失敗で、当初目標に達しなかった場合をもって失敗と言うことにします。その中でも
「サービスをローンチできなかった」いわゆる企画倒れ、と、
「サービスはローンチしたものの収益が上がらない」場合の2パターンで考えてみました
サービスをローンチできない
話を聞く中では、この場合は大きく2つの原因があるように思えます。
1、計画の不備
ビジネス経験が少ない人、もくはまったく知見のない分野で事業をはじめる場合に多く見られました。当初の想定計画、特に人工の見積があまく、予定日までにサービスを開始できず、途中で頓挫するというケースです
この場合概して当初の計画が地に足の着いておらず、ステップを経ずにいきなり大きなサービスローンチを目指しています
夢は大きく、第一歩は小さく、が大事だという学びがあります。会社のキャパシティーを広げながら、事業も広げていくようにステップ・バイ・ステップのロードマップを描くことが大切です
2、前提が変わった
当初の予定では提携先とこういった条件で提携する予定だった、しかし提携先が条件を変えてきた。また当初の予定では社内のこの人間が事業を統括する取る予定だった、なのに辞めてしまった。
こんな具合で前提が変わったために事業開始をあきらめるケースも2件聞かれました。
往々にして前提は変わるものなんでしょう。前提が少し変わっただけであきらめるような事業は最初の参入意図が不明確なようです。偶然舞い込んだ話に乗ってみた、直感ではじめた、とか。だから、ちょっと不穏な空気が出てくるとすぐに手を引きます
事業参入しようとした場合にはやはり、なぜその事業を展開しようとしたかをはっきりさせ、撤退の基準も決めておく必要があるのでしょう
限られた資源の中で事業を行っているスタートアップにとっては参入事業の取捨選択は最も重要なことです。特に捨てることが重要です。ヒトと会っていると色々な話が舞い込んできやすいですが、何をやるかを絞り込んで感覚を尖らせておくことは大切です
サービスの収益があがらない
この場合、3つの原因がみえてきました
1、有望といわれる市場だったが立ち上がらなかった
マスコミなどに取り上げられ、なんとなく世の中で盛り上がる気配のある市場。だけど実際は需要がなかった、というありがちな例です
友人の会社の例ですが、数年前に「ネットで検索」というテレビCMがはやりましたがこのSEOを売る事業に乗り出しました。ライフカードを筆頭にTVCMとネットとクロスメディアマーケティングということで盛り上がりそうな雰囲気はありました
しかし、実際にはご存知のとおりもう今は昔のはなしです。その会社も、有力事業だと思って立ち上げ大きな投入したものの収益化はできなかったようです
この例からは、
・新しい手法、市場は成果がでてみないと立ち上がりが読めない
・なんとなく、の盛り上がりは実際に市場規模や需要を分析しないと危険
といった学びがあります
2、未知の市場に飛び込んだら、悲惨な現実が待っていた
IT系のとある会社はPCオンラインのサービスで実績があり、事業拡大のためモバイル事業に参入しました。理由はPC事業は既に市場が飽和してこれ以上の成長が見込めないので、モバイルへ横展開しようというものでした
その事業分野はPCの世界では1つの案件単位が数百万~数億円と大きなビジネスがなりたっています。モバイルではPCとは全く異なる競合しかいなかったので、競合優位性もあるのではと期待し大きな投資をして参入しました
しかし、案件単価が1件当たり数万~数百万とPCの市場の1/10以下で、PCに掛けているコスト構造ではビジネスが成立たなかったようです
実際に事業を始めてみると、基礎的なリサーチだったり市場評価を客観的に行うことは難しいのだと思います。この会社の経営者はとても尊敬する優秀な方ですが、やはり当事者になるとこういった客観的な視点からの判断はどうしてもしづらいのでしょう
事前に十分なヒアリングやリサーチを行う、それが無理なら、誰か第三者から市場を客観的に見てもらうことは事業参入に際しては必要です
3、下請けからぬけだせない
大手の下請けで始めたものの、サービスの納入に終われほかのことができない。さらに交渉力がなく薄利で受注する、というケースです。
ただ、スタートアップにとってはキャッシュフローの安定という面ではかならずしも下請け仕事は悪い話ではないみたいです、
利益を逃してでも、工数を掛けすぎない程度での下請け受注が将来的な拡大には欠かせないようです
上手くいっているスタートアップ
最後に上手くいっている会社の特徴です
・たくさん挑戦し、たくさん失敗している
・仮説的でも事業を始め顧客からの声をもとに、スピーディーに修正を繰り返す
・完璧じゃなくてもしっかりとサービスをデリバーする
失敗には共通点があり、成功を学ぶことより失敗を学ぶことの方が自分にとってより役に立ちそうです。今後とも色々聞いていきます
スタートアップで働いている人の話を聞いて、やはり事業を始める以上は成功よりも失敗の方がずっと多いようですが、その中で見えてきた「失敗」の原因を分析してみました。
スタートアップの失敗
ここで言う失敗とは事業の失敗で、当初目標に達しなかった場合をもって失敗と言うことにします。その中でも
「サービスをローンチできなかった」いわゆる企画倒れ、と、
「サービスはローンチしたものの収益が上がらない」場合の2パターンで考えてみました
サービスをローンチできない
話を聞く中では、この場合は大きく2つの原因があるように思えます。
1、計画の不備
ビジネス経験が少ない人、もくはまったく知見のない分野で事業をはじめる場合に多く見られました。当初の想定計画、特に人工の見積があまく、予定日までにサービスを開始できず、途中で頓挫するというケースです
この場合概して当初の計画が地に足の着いておらず、ステップを経ずにいきなり大きなサービスローンチを目指しています
夢は大きく、第一歩は小さく、が大事だという学びがあります。会社のキャパシティーを広げながら、事業も広げていくようにステップ・バイ・ステップのロードマップを描くことが大切です
2、前提が変わった
当初の予定では提携先とこういった条件で提携する予定だった、しかし提携先が条件を変えてきた。また当初の予定では社内のこの人間が事業を統括する取る予定だった、なのに辞めてしまった。
こんな具合で前提が変わったために事業開始をあきらめるケースも2件聞かれました。
往々にして前提は変わるものなんでしょう。前提が少し変わっただけであきらめるような事業は最初の参入意図が不明確なようです。偶然舞い込んだ話に乗ってみた、直感ではじめた、とか。だから、ちょっと不穏な空気が出てくるとすぐに手を引きます
事業参入しようとした場合にはやはり、なぜその事業を展開しようとしたかをはっきりさせ、撤退の基準も決めておく必要があるのでしょう
限られた資源の中で事業を行っているスタートアップにとっては参入事業の取捨選択は最も重要なことです。特に捨てることが重要です。ヒトと会っていると色々な話が舞い込んできやすいですが、何をやるかを絞り込んで感覚を尖らせておくことは大切です
サービスの収益があがらない
この場合、3つの原因がみえてきました
1、有望といわれる市場だったが立ち上がらなかった
マスコミなどに取り上げられ、なんとなく世の中で盛り上がる気配のある市場。だけど実際は需要がなかった、というありがちな例です
友人の会社の例ですが、数年前に「ネットで検索」というテレビCMがはやりましたがこのSEOを売る事業に乗り出しました。ライフカードを筆頭にTVCMとネットとクロスメディアマーケティングということで盛り上がりそうな雰囲気はありました
しかし、実際にはご存知のとおりもう今は昔のはなしです。その会社も、有力事業だと思って立ち上げ大きな投入したものの収益化はできなかったようです
この例からは、
・新しい手法、市場は成果がでてみないと立ち上がりが読めない
・なんとなく、の盛り上がりは実際に市場規模や需要を分析しないと危険
といった学びがあります
2、未知の市場に飛び込んだら、悲惨な現実が待っていた
IT系のとある会社はPCオンラインのサービスで実績があり、事業拡大のためモバイル事業に参入しました。理由はPC事業は既に市場が飽和してこれ以上の成長が見込めないので、モバイルへ横展開しようというものでした
その事業分野はPCの世界では1つの案件単位が数百万~数億円と大きなビジネスがなりたっています。モバイルではPCとは全く異なる競合しかいなかったので、競合優位性もあるのではと期待し大きな投資をして参入しました
しかし、案件単価が1件当たり数万~数百万とPCの市場の1/10以下で、PCに掛けているコスト構造ではビジネスが成立たなかったようです
実際に事業を始めてみると、基礎的なリサーチだったり市場評価を客観的に行うことは難しいのだと思います。この会社の経営者はとても尊敬する優秀な方ですが、やはり当事者になるとこういった客観的な視点からの判断はどうしてもしづらいのでしょう
事前に十分なヒアリングやリサーチを行う、それが無理なら、誰か第三者から市場を客観的に見てもらうことは事業参入に際しては必要です
3、下請けからぬけだせない
大手の下請けで始めたものの、サービスの納入に終われほかのことができない。さらに交渉力がなく薄利で受注する、というケースです。
ただ、スタートアップにとってはキャッシュフローの安定という面ではかならずしも下請け仕事は悪い話ではないみたいです、
利益を逃してでも、工数を掛けすぎない程度での下請け受注が将来的な拡大には欠かせないようです
上手くいっているスタートアップ
最後に上手くいっている会社の特徴です
・たくさん挑戦し、たくさん失敗している
・仮説的でも事業を始め顧客からの声をもとに、スピーディーに修正を繰り返す
・完璧じゃなくてもしっかりとサービスをデリバーする
失敗には共通点があり、成功を学ぶことより失敗を学ぶことの方が自分にとってより役に立ちそうです。今後とも色々聞いていきます
Thursday, September 3, 2009
スタートアップのStep in strategy
雑学ですが、新規参入戦略を英語で言うと
△ Entry strategy
◎ Step in strategy
らしいです、カッコよさの問題ですが。
こういったカッコイイ英語を話せるようになりたいです
さて、本題です
スタートアップには市場は2種類しかない
新しく事業を立ち上げようとしたときによく使われる切り口で、顧客軸と製品軸の2軸を取り、新規か既存という切り口で市場を捕らえるフレームワークがありますよね、「アマゾフのマトリックス」といわれてるやつです
これってスタートアップには半分しか当てはまらないです。当たり前ですが、スタートアップ企業には既存顧客がいません。基本、新規顧客を開拓するしかないんです
だから2軸でなく、単純に
・エマージングマーケットか
・エスタブリッシュドマーケットか
の2つしかないです。観察してみると、当たり前ですがすべてのスタートアップがどちらかの市場で戦っています。そして、面白いことにどちらのマーケットを選ぶかにより戦い方が全く違っています
エマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方
極論ですが、概して根性があって人当たりがよく長時間労働をモノともしないタイプの人が勝っているように思えます。そして、それこそがエマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方でしょう
エマージングマーケットは市場の将来性があり、参入障壁が低い場合が多いため、参入者は多いです
数年前ならウェブサービスとかネット広告の販売とか。その前は人材派遣。最近だと、リチウムイオン電池(電気自動車の動力)も熱い新興市場ですよね
エマージングマーケットは確かに将来性があって魅力的です。ただ、その市場の拡大をあてに参入するプレーヤーが多く、概してレッドオーシャンになりがちです。参入者が多い中でシェアを取ろうとするから、利幅を削ってでも規模を取りにいきます
例えば、とても注目されているリチウムイオン電池市場。ファンドの視点で見るとIRR(投資金額に対するリターン)がたったの15%しかなく(多くのファンドでは最低ラインが20%と聞いたことがあります)、魅力的な投資先ではないみたいです
SEOやウェブ広告枠を売る会社も私の知り合いのところはだいたいかつかつの利幅で商売してます
エマージングマーケットはシェアを取りにいき、淘汰競争に生き残って将来的に大きな利益を得る、というのがキーサクセスファクターなので、大きな投資をするか、24時間みんなが働くか、どちらかしかありません。
お金のないスタートアップはたくさん働く道しかありません。だから、どうしても労働集約的になりがちに思えます
エスタブリッシュドマーケットにおけるスタートアップの戦い方
成熟市場への参入するスタートアップは、新たな仕組みを築き既存プレーヤーとの差別化できた会社が成功しています。つまり、知識や知恵を武器に戦うのがエスタブリッシュドマーケットでのスタートアップの戦い方ではないでしょうか
すでに確立され寡占化が進んだ市場で、正面から大手に勝負を挑んでも勝てる見込みはないですよね。投資額も違えば、経験地も違う。コストでの勝負も、品質での勝負も結果は目に見えています
では、どこで戦うか。参考になるのが、ライフネットやアマゾン、VIZIOです
ライフネットはご存知かと思いますが3年前にできたネット保険の会社です。保険業界という成熟市場に参入し猛烈な勢いで成長しています。2008年にサービスを開始し、1年で顧客を20倍に増やしています
なぜ拡大しない市場で急成長できるのでしょうか
それは成熟した市場で、ネットというツールを使って新しい仕組みをつくりだし(営業をおかないことでコストを激減させています)、大手が太刀打できない価格でサービスを提供しているからです
アマゾンも本屋という古い業界にインターネットという新たなツールを持ち込み、本屋の構造を変えて成功しました。その後もキンドルで出版業界の仕組みを作り変えようとしたり、EC2/S3でデータサーバー業界の仕組みを作り変えようとしています
VIZIOは製造業(フラットテレビ)という確立された業界に工場を持たない仕組みをつくり、大手では実現できない安いフラットテレビを作りました。結果、たったの120人の会社が世界のフラットテレビ業界でシェアNo1を実現しています
このように成熟市場に参入して成功を収めるには、仕組みを作り変えるための知恵と知識が最大の武器になると思います
魅力的な市場
昨日エマージングマーケットで戦うベンチャー企業で働いている友人がとても興味深いことを話していました
エマージングマーケットは競争が激しい上に、立ち上がるかどうかわからないという怖さがあります。マーケティング用語でキャズムってやつです。
↓ 空白ゾーンがキャズム。この空白を超えれないと市場に浸透しない
一方で、エスタブリッシュドマーケットは少なくとも製品は十分に浸透しています。それも市場規模が圧倒的にでかいです。
例えば生命保険、市場規模は45兆円、日本のGDPの約10%。私がやろうとしている印刷市場は6兆円です
カリスマ性があるリーダーはエマージングマーケットが魅力的でしょうが、私のタチからすると成熟市場が魅力的ですし、勝算が高いように見えます
△ Entry strategy
◎ Step in strategy
らしいです、カッコよさの問題ですが。
こういったカッコイイ英語を話せるようになりたいです
さて、本題です
スタートアップには市場は2種類しかない
新しく事業を立ち上げようとしたときによく使われる切り口で、顧客軸と製品軸の2軸を取り、新規か既存という切り口で市場を捕らえるフレームワークがありますよね、「アマゾフのマトリックス」といわれてるやつです
これってスタートアップには半分しか当てはまらないです。当たり前ですが、スタートアップ企業には既存顧客がいません。基本、新規顧客を開拓するしかないんです
だから2軸でなく、単純に
・エマージングマーケットか
・エスタブリッシュドマーケットか
の2つしかないです。観察してみると、当たり前ですがすべてのスタートアップがどちらかの市場で戦っています。そして、面白いことにどちらのマーケットを選ぶかにより戦い方が全く違っています
エマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方
極論ですが、概して根性があって人当たりがよく長時間労働をモノともしないタイプの人が勝っているように思えます。そして、それこそがエマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方でしょう
エマージングマーケットは市場の将来性があり、参入障壁が低い場合が多いため、参入者は多いです
数年前ならウェブサービスとかネット広告の販売とか。その前は人材派遣。最近だと、リチウムイオン電池(電気自動車の動力)も熱い新興市場ですよね
エマージングマーケットは確かに将来性があって魅力的です。ただ、その市場の拡大をあてに参入するプレーヤーが多く、概してレッドオーシャンになりがちです。参入者が多い中でシェアを取ろうとするから、利幅を削ってでも規模を取りにいきます
例えば、とても注目されているリチウムイオン電池市場。ファンドの視点で見るとIRR(投資金額に対するリターン)がたったの15%しかなく(多くのファンドでは最低ラインが20%と聞いたことがあります)、魅力的な投資先ではないみたいです
SEOやウェブ広告枠を売る会社も私の知り合いのところはだいたいかつかつの利幅で商売してます
エマージングマーケットはシェアを取りにいき、淘汰競争に生き残って将来的に大きな利益を得る、というのがキーサクセスファクターなので、大きな投資をするか、24時間みんなが働くか、どちらかしかありません。
お金のないスタートアップはたくさん働く道しかありません。だから、どうしても労働集約的になりがちに思えます
エスタブリッシュドマーケットにおけるスタートアップの戦い方
成熟市場への参入するスタートアップは、新たな仕組みを築き既存プレーヤーとの差別化できた会社が成功しています。つまり、知識や知恵を武器に戦うのがエスタブリッシュドマーケットでのスタートアップの戦い方ではないでしょうか
すでに確立され寡占化が進んだ市場で、正面から大手に勝負を挑んでも勝てる見込みはないですよね。投資額も違えば、経験地も違う。コストでの勝負も、品質での勝負も結果は目に見えています
では、どこで戦うか。参考になるのが、ライフネットやアマゾン、VIZIOです
ライフネットはご存知かと思いますが3年前にできたネット保険の会社です。保険業界という成熟市場に参入し猛烈な勢いで成長しています。2008年にサービスを開始し、1年で顧客を20倍に増やしています
なぜ拡大しない市場で急成長できるのでしょうか
それは成熟した市場で、ネットというツールを使って新しい仕組みをつくりだし(営業をおかないことでコストを激減させています)、大手が太刀打できない価格でサービスを提供しているからです
アマゾンも本屋という古い業界にインターネットという新たなツールを持ち込み、本屋の構造を変えて成功しました。その後もキンドルで出版業界の仕組みを作り変えようとしたり、EC2/S3でデータサーバー業界の仕組みを作り変えようとしています
VIZIOは製造業(フラットテレビ)という確立された業界に工場を持たない仕組みをつくり、大手では実現できない安いフラットテレビを作りました。結果、たったの120人の会社が世界のフラットテレビ業界でシェアNo1を実現しています
このように成熟市場に参入して成功を収めるには、仕組みを作り変えるための知恵と知識が最大の武器になると思います
魅力的な市場
昨日エマージングマーケットで戦うベンチャー企業で働いている友人がとても興味深いことを話していました
・過去の失敗で多かった事業は、市場が立ち上がると思って参入したけれども実際には立ち上がらなかった
・新しいビジネスをはじめたけれども、大手広告代理店が内部でやっていて結局客をとれなかった
エマージングマーケットは競争が激しい上に、立ち上がるかどうかわからないという怖さがあります。マーケティング用語でキャズムってやつです。
↓ 空白ゾーンがキャズム。この空白を超えれないと市場に浸透しない
一方で、エスタブリッシュドマーケットは少なくとも製品は十分に浸透しています。それも市場規模が圧倒的にでかいです。
例えば生命保険、市場規模は45兆円、日本のGDPの約10%。私がやろうとしている印刷市場は6兆円です
カリスマ性があるリーダーはエマージングマーケットが魅力的でしょうが、私のタチからすると成熟市場が魅力的ですし、勝算が高いように見えます
Wednesday, September 2, 2009
価値の将来
最近、「価値」って何なのか、人が何にお金を払うかをよく考えます。
尊敬する先輩でヘッジファンドのアナリストが半年前に、
同じようなことを言っている名著に最近出会いました
これからの時代のイノベーションは
・顧客との経験価値の創造
・外部資源の活用
が鍵となってくる、という内容の本です
「不」はもうない
普段の生活で不便さは感じません。当時の自動車やテレビ、一昔前のインターネット、のような新たな成長市場はこれ以上生まれるでしょうか?高度成長期のように不便さを解消する新しい家電製品が生まれるでしょうか?
おそらくそれはとても困難なことです。なぜなら価格はいかにあれ、お金さえあれば不を感じない暮らしができるだけのモノがあるからです。「不」はどこにあるのでしょうか、もうないのではないでしょうか。
人類史の長い歴史を通じて「価値」はモノによって生みだされてきました。「不」を解消するモノの発明です。でも、既に「不」は解消されモノが溢れています
これからの時代の価値
ではこれからの時代、人は何に価値を置くのでしょうか。大きな2つのトレンドがあるのではと考えています
1つは、 「安さ」
もう1つは 「経験」
です
そして、その価値を作り出す主役がITです。
技術の発展によって、情報の移動スピードは文字通り「ひかり」になり、通信コストはスカイプしかりほぼただになりました。この2つのインパクトが、新たなIT革命を生んでいます。
結果、「安さ」と「経験」という大きな2つの新しい価値を生み出し、モノが溢れた次代の消費者に新たな「価値」を提供しています
構造変革による低価格価値
情報がただで瞬時に世界中を移動できる時代がやってくると、モノの流れが変わって、価格のありかたに地殻変動がおきます
かばんを銀座で買うより楽天で買った方が同じものでも安くかえます。銀座で買うかばんには一等地の家賃やきれいなお姉さんのお給料がのっかってますが、楽天のかばんは舞浜の倉庫代とパートのおばちゃんの時給780円だけです
モノがコモディティー化してしまった時代、つまり商品がどんなものか想像がつくので、どこで買おうが安ければそれでいいはずです
だからネットでの商品販売額が百貨店の市場規模を抜いたのでしょう
ビジネスの世界であれば大塚商会や光通信といった、コピー機やPCなどコモディティーの販売会社も存在価値がなくなるのではないでしょうか。彼らを通さなくとも製品は買ったりリースしたりできます
コモディティー化してしまった多くの製品市場で、ITを利用し今ある仕組みを組みなおすことで価格の低減が行われるでしょう。ついでに言うと、その主役はアマゾンだと思っています
1人1人にカスタマイズした経験価値
モノはコモディティー化してしまったんで安ければそれでいい。では、高い価値を感じるものは何か、それが経験です
例えば、ニコニコ動画。残念ながら収益モデルは見えていないものの、作り手として参加することで自分にしかできない経験を得られるという意味で経験価値がある、だからこそユーザーがとても伸びています。オープンクリエーションといわれるもの全般ですかね
ビジネスの世界なら、ブリジストンがコカコーラやUPSなどタイヤを提供しているフリートに対し、トラック1台1台の走行ルートや運転のデータをシステムを通じて収集して適切なアドバイスをしている、とか。これも個別経験の提供です
こういった、個別性の高い経験、コモディティー化されない経験がこれからの時代「価値」を持っていくのではないでしょうか
ビジネスの将来
-これからのビジネスは市場の仕組みを壊して再度作りなおす、のか
-顧客一人一人に特別な経験を提供できる、のか
どちらかにスタンスをとった会社が伸びるのではないでしょうか
尊敬する先輩でヘッジファンドのアナリストが半年前に、
”世の中にモノが溢れすぎて、これ以上物欲ってないよね。モノから経験に価値が移っているんじゃない”と話していました。そのときは何を言っていたのか分からなかったけど、最近その通りだなーとつくづく共感しています。
同じようなことを言っている名著に最近出会いました
これからの時代のイノベーションは
・顧客との経験価値の創造
・外部資源の活用
が鍵となってくる、という内容の本です
「不」はもうない
普段の生活で不便さは感じません。当時の自動車やテレビ、一昔前のインターネット、のような新たな成長市場はこれ以上生まれるでしょうか?高度成長期のように不便さを解消する新しい家電製品が生まれるでしょうか?
おそらくそれはとても困難なことです。なぜなら価格はいかにあれ、お金さえあれば不を感じない暮らしができるだけのモノがあるからです。「不」はどこにあるのでしょうか、もうないのではないでしょうか。
人類史の長い歴史を通じて「価値」はモノによって生みだされてきました。「不」を解消するモノの発明です。でも、既に「不」は解消されモノが溢れています
これからの時代の価値
ではこれからの時代、人は何に価値を置くのでしょうか。大きな2つのトレンドがあるのではと考えています
1つは、 「安さ」
もう1つは 「経験」
です
そして、その価値を作り出す主役がITです。
技術の発展によって、情報の移動スピードは文字通り「ひかり」になり、通信コストはスカイプしかりほぼただになりました。この2つのインパクトが、新たなIT革命を生んでいます。
結果、「安さ」と「経験」という大きな2つの新しい価値を生み出し、モノが溢れた次代の消費者に新たな「価値」を提供しています
構造変革による低価格価値
情報がただで瞬時に世界中を移動できる時代がやってくると、モノの流れが変わって、価格のありかたに地殻変動がおきます
かばんを銀座で買うより楽天で買った方が同じものでも安くかえます。銀座で買うかばんには一等地の家賃やきれいなお姉さんのお給料がのっかってますが、楽天のかばんは舞浜の倉庫代とパートのおばちゃんの時給780円だけです
モノがコモディティー化してしまった時代、つまり商品がどんなものか想像がつくので、どこで買おうが安ければそれでいいはずです
だからネットでの商品販売額が百貨店の市場規模を抜いたのでしょう
ビジネスの世界であれば大塚商会や光通信といった、コピー機やPCなどコモディティーの販売会社も存在価値がなくなるのではないでしょうか。彼らを通さなくとも製品は買ったりリースしたりできます
コモディティー化してしまった多くの製品市場で、ITを利用し今ある仕組みを組みなおすことで価格の低減が行われるでしょう。ついでに言うと、その主役はアマゾンだと思っています
1人1人にカスタマイズした経験価値
モノはコモディティー化してしまったんで安ければそれでいい。では、高い価値を感じるものは何か、それが経験です
例えば、ニコニコ動画。残念ながら収益モデルは見えていないものの、作り手として参加することで自分にしかできない経験を得られるという意味で経験価値がある、だからこそユーザーがとても伸びています。オープンクリエーションといわれるもの全般ですかね
ビジネスの世界なら、ブリジストンがコカコーラやUPSなどタイヤを提供しているフリートに対し、トラック1台1台の走行ルートや運転のデータをシステムを通じて収集して適切なアドバイスをしている、とか。これも個別経験の提供です
こういった、個別性の高い経験、コモディティー化されない経験がこれからの時代「価値」を持っていくのではないでしょうか
ビジネスの将来
-これからのビジネスは市場の仕組みを壊して再度作りなおす、のか
-顧客一人一人に特別な経験を提供できる、のか
どちらかにスタンスをとった会社が伸びるのではないでしょうか
Tuesday, September 1, 2009
新しい一日
2009年9月1日、今日があらたな一歩の始まりです
引越しを済ませ、仕事ができる環境に移り移り、
知人数名に伝えしました
これまでの生活の中では気づかなかったけれども、
多くの人に支えられていて、
応援してもらっているいる
自分の辿ってきた道を振り返っていかに、
素敵な人たちと出会ってきたか、感謝せずにはいられません
一年後、今の決断が良かったと思えるように
毎日を過ごしていこうと思います
ブレない自分を目指して、
まっすぐと信念に従って歩いていきます
follow my heart and intuition
引越しを済ませ、仕事ができる環境に移り移り、
知人数名に伝えしました
これまでの生活の中では気づかなかったけれども、
多くの人に支えられていて、
応援してもらっているいる
自分の辿ってきた道を振り返っていかに、
素敵な人たちと出会ってきたか、感謝せずにはいられません
一年後、今の決断が良かったと思えるように
毎日を過ごしていこうと思います
ブレない自分を目指して、
まっすぐと信念に従って歩いていきます
follow my heart and intuition
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