先日行われたテッククランチのTokyo Campに参加したのですが
その時お会いした宮崎さんにTechWaveでとても素敵な記事を書いて頂きました。
思いを上手くくみとって、言いたいことを伝えてくれて、
さらにそこにストーリーをつける。素晴らしいライターさんです。
以下 TechWave より抜粋い
http://techwave.jp/archives/51462741.html
------------------------------------
▼目的は、世の中の非効率を直すこと
松本さんは、起業前まで、ATカーニーという経営コンサルティング会社に勤務し「経費削減プロジェクト」を数多く経験したそうです。そこで気がついたのは「各種コストの中で印刷コストは削減幅が大きい」ということ。削減幅が大きいと言うことは、つまり、非効率が放置されてきたということでもあります。
印刷業界は縮小しつつあるとはいえ今でも6兆円を超える巨大市場(※2)です。その巨大市場で非効率がまかり通っているということは、見方を変えれば、ビジネスチャンスでもあるわけです。実際、全体では縮小を続ける印刷市場の中で、印刷通販は成長を続けているといいます(※3)。
松本さんが、印刷通販を「更に効率的」にする印刷比較.comを立ち上げたのにはそんな背景があります。
僕はこの起業背景に興味を惹かれました。
ITを駆使したサービスが増えると人間は単純作業から解放されると思うからです。
松本さんによれば、多くの印刷通販サイトを「個別に」訪れて比較検討すると数時間かかるそうですが、印刷比較.comを使えばそれは一瞬で済みます。同じ値を何度も入力するという単純作業がなくなるわけです。
効率化によって空いた時間は「別の仕事」で埋められ、人間はますます忙しくなるだけだという反論が聞こえてきそうです。
でも、うーん、そうでしょうか。
部分的な効率化は別の単純作業へ人を追いやるでしょうかが、もし、全ての単純作業がITによって代替えされてしまったら…。
そんな世の中に残るのは「単純でない作業」、つまり都度人間が知恵を働かせないといけない仕事で、それって「面白い仕事」に違いありません。
松本さんの視野にはどのくらい先の未来が映っているのかわかりませんが、少なくとも僕はIT起業家への期待を大きくしました。
▼「ぬるい会社」でくすぶる人材に活躍の場を
印刷比較.comは9人のメンバーで運営されていますが、そのうち社員は2人のみだそうです。残りの7人は、他社で働く各分野のスペシャリストで、彼らは本業外の時間を使って松本さんを手伝っています。ネット系企業で働くメンバーはSEOを担当し、広告代理店で働くメンバーは広報を担当する、といった具合です。
注目すべきは、社外メンバーへは金銭的報酬を一切支払っていないということ。代わりにメンバーは「出資」という形で印刷比較.comに参加しています。
松本さんは言います。優秀な人材ほど「会社はぬるい」とくすぶっている。そんな人材が能力を100%発揮出来るように、雑務は全て自分が引き受けている、と。
「自分が楽しいことをするのではない」からこそ可能な運営スタイルです。天才的な社長がグイグイ引っ張る会社もあってよいですが、「みんなの力を合わせて方式」の方が、成功確立は高いかもしれません。
▼アジアナンバーワンの印刷会社に
松本さんには野望があります。それはアジアナンバーワンの印刷会社になり、海外でIPOを果たすこと。
印刷通販は伸びているとはいえ、全体では縮小が続く国内印刷市場。無報酬で能力を提供してくれたメンバーへの恩返し。松本さんが海外へ飛び出しIPOを狙うのは当然でしょう。
「自分が楽しいことをするのではない」と言った松本社長。その心に嘘はないのでしょう。
ただ僕には、メンバーと力を合わせ非効率を直すことを松本さんは「楽しんで」いるように見えました。
※1 ラクスルの会計年度は8月締め
※2 経済産業省 工業統計より
※3 ラクスル調べ
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Wednesday, June 9, 2010
Tuesday, March 23, 2010
Saturday, March 6, 2010
スピード、スピード、スピード
楽天は「成功のコンセプト」という三木谷さんが作ったマントラをみんなが持っているそうです
1,常に改善、常に前進
2,Professionalismの徹底
3,仮説→実行→検証→仕組化
4,顧客満足の最大化
5,スピード!!スピード!!スピード!!
どれもそうだな、と共感します。
特にここ2ヶ月感じてるのが5です。スピード、スピード、スピード。大企業が半年かけてやることを1ヶ月でやりきる、ベンチャーにとって唯一の強みです。
実際最近はベンチャーのスピードを感じています。(残念ながら目標とするスピードに全然達してないですが)そして、スピードを上げるには3つのコツがあるな、と感じています。
1つ目は意思決定のスピード
2つ目は開発のスピード
3つ目はキャッシュインのスピード
実践の中で見えてきたスピードアップの方法論を整理します
1、意思決定のスピード:意思決定者を一人にする
人の意見を聞くのは重要ですが、その分調整が必要になり意思決定スピードがおちます。失敗した時のリスクを考えて、小さなものであれば素早く決めて、行動(投資)に移す。失敗したらすぐに修正する。考えることに時間をかけすぎない、それよりもやってみることに時間をかけることが重要。百聞は一見に如かず
2、開発のスピード:自社開発を極力しない
考えられるベストではなく、世の中に既に存在している考え方やサービスを自社のサービスに取り入れていくことでスピードアップが図れます。システム開発が強みの会社は自社で開発すべきですが、サービス提供の会社はシステム自体というよりもは、そのシステムを使って出来ることが強みのはずです。自社に世界最高の開発者がいない限りは、誰かがもっと良いもの(かつ作りたいものに非常に近いもの)を作っています。多くの場合彼らは無料か有料かは別として、それらを提供してくれる用意があるはずなので、それは使えます
3、キャッシュインのスピード:広告に投資する
サービスインしたら後はマーケティングです。結局どんないいサービスを作っても人の目に触れなければ売れない、逆に悪いサービスでも人の目にさえ触れれば売れる。もしそれが、世の中に既にある商品であり、市場が存在しているのであれば、躊躇なく広告を打ちシェアを奪っていくこと。これがキャッシュインを早くさせるために一番確実な方法だと、最近気づきました
4、そしてやってくる拡大再生産
キャッシュが入ると広告を打ったりや人を雇うことができ、開発や投資の速度が上がり、さらにキャッシュが入る。このサイクルをがいったん回りだせば会社は拡大していきます。
この半年間多くのことを学びました。以前は戦略を考えることが経営と考えていましたが、今思うのはどの戦略をとるかを決定することと、資源(人の時間と資金)をどこに配分するかを決定することが経営だ、と思うようになりました。
日を増すごとに自分がまだまだ経営者として未熟だなぁとつくづく思います。一方で、日を増すごとに経営者とはどうあるべきか、を考えるようになっています
なにはともあれ、今年上半期には拡大再生産のサイクルに入りたいものです
1,常に改善、常に前進
2,Professionalismの徹底
3,仮説→実行→検証→仕組化
4,顧客満足の最大化
5,スピード!!スピード!!スピード!!
どれもそうだな、と共感します。
特にここ2ヶ月感じてるのが5です。スピード、スピード、スピード。大企業が半年かけてやることを1ヶ月でやりきる、ベンチャーにとって唯一の強みです。
スピード!スピード!スピード!
実際最近はベンチャーのスピードを感じています。(残念ながら目標とするスピードに全然達してないですが)そして、スピードを上げるには3つのコツがあるな、と感じています。
1つ目は意思決定のスピード
2つ目は開発のスピード
3つ目はキャッシュインのスピード
実践の中で見えてきたスピードアップの方法論を整理します
1、意思決定のスピード:意思決定者を一人にする
人の意見を聞くのは重要ですが、その分調整が必要になり意思決定スピードがおちます。失敗した時のリスクを考えて、小さなものであれば素早く決めて、行動(投資)に移す。失敗したらすぐに修正する。考えることに時間をかけすぎない、それよりもやってみることに時間をかけることが重要。百聞は一見に如かず
2、開発のスピード:自社開発を極力しない
考えられるベストではなく、世の中に既に存在している考え方やサービスを自社のサービスに取り入れていくことでスピードアップが図れます。システム開発が強みの会社は自社で開発すべきですが、サービス提供の会社はシステム自体というよりもは、そのシステムを使って出来ることが強みのはずです。自社に世界最高の開発者がいない限りは、誰かがもっと良いもの(かつ作りたいものに非常に近いもの)を作っています。多くの場合彼らは無料か有料かは別として、それらを提供してくれる用意があるはずなので、それは使えます
3、キャッシュインのスピード:広告に投資する
サービスインしたら後はマーケティングです。結局どんないいサービスを作っても人の目に触れなければ売れない、逆に悪いサービスでも人の目にさえ触れれば売れる。もしそれが、世の中に既にある商品であり、市場が存在しているのであれば、躊躇なく広告を打ちシェアを奪っていくこと。これがキャッシュインを早くさせるために一番確実な方法だと、最近気づきました
4、そしてやってくる拡大再生産
キャッシュが入ると広告を打ったりや人を雇うことができ、開発や投資の速度が上がり、さらにキャッシュが入る。このサイクルをがいったん回りだせば会社は拡大していきます。
この半年間多くのことを学びました。以前は戦略を考えることが経営と考えていましたが、今思うのはどの戦略をとるかを決定することと、資源(人の時間と資金)をどこに配分するかを決定することが経営だ、と思うようになりました。
日を増すごとに自分がまだまだ経営者として未熟だなぁとつくづく思います。一方で、日を増すごとに経営者とはどうあるべきか、を考えるようになっています
なにはともあれ、今年上半期には拡大再生産のサイクルに入りたいものです
Monday, February 1, 2010
IKEAはベンチャーの見方
オフィスに人が増えるので色々とイケア@船橋へ買い出しに行きました。
ネットで全部買うつもりだったのですが、オンラインで「ショッピングリストへ追加」を選択すると、なんと!
「最後にこのページを印刷して店舗へお持ち下さい」だって。 Fu●kin Annaさん。ちなみに、イケアのオンラインガイドAnnaさんはよくできてまして、大体どんな質問にも的確に応えてくれます(関連ページを開いてくれるだけですが)
こちらがAnnaさんです → Annaさん
「彼氏はいますか?」
と聞くと、丁寧に
「恋愛の話は面白いと思いますが、ここでお話することではないので、イケアの話に戻りましょう」
と答えてくれました。
んなわけで船橋イケアへ人生2度目のお邪魔。最初は2年前に就職した時の家具の買い出しだったんですが、なにぶんでか過ぎて、日本サイズに合わないわけですよ。カーテンのサイズが250cm×150cmだったり。日本には250cmの窓なんて、そーとーなデザイナーズマンションにしかないわけで。結局日本には合わないなー、って日本国債並みのネガティブレーティングでした。
で、今回。主にデスクとか、マットとかの買い出しだったのですが。
ポジティブサプライズ!
イケアの組合せ系いい!!センスがいい人はカッコイイの作れそうです。そのうえアッセンブル品はサイズやデザインが日本ナイズされてないですが、モジュール組合せ品は自由度が高い分部屋のサイズに合わせられます。
しかも、ハンパなく安い。巨大なワーキングディスクを買った(正確には足×4本、天版、棚)のですが、全部合わせて8000円ほどです。楽天で見たとき同条件で一番安かったので25000円ほどでしたから、その差3倍!!
ただし、自分で日曜大工で組み立てようって思う人じゃないとなかなかやらないかも。まぁ貧乏なベンチャーには最適な組み合わせです。
オフィス引越しの時はみんなで買い出しに行こう!
Monday, January 18, 2010
Friday, November 20, 2009
ベンチャーカンファレンス
友人の友人が運営している語学学習サイト
lang-8
にアカウント登録しました。ユーザーが9万人いて、なんとユーザーの7割が外人。世界190カ国以上に会員がいるという素晴らしいサービスです。何がすごいって、同じ1984生まれの25歳。またいつか、取り上げます
記事にもなってます
(それにしても84世代って熱いのではないか、と最近思う。1Q84もさることながら、マッキントッシュの誕生した運命の年です。84世代のスター、Mark Zuckerbergを目指したい *facebookのfounder)
とりあえず、そこで“しばらくは”英語日記を書いてみてますので、そこのを転用。おそらく後数回で終わると思いますw
I joined a venture conference,"Bridge 2009"
http://bridge.weblogs.jp/
More than 100 people related with JP startups and VC came the event.
Thanks for respectable senior friend, Jun Koizum, he introduced me a capitalist who invest Jun'z company. He led more than 2 companies to IPO, and i believe Jun's company would be the next.
We discussed about my plan more than an hour. Main topic was how to step in B2B market as a new player. He concluded it takes time to penetrate new service to the small business market because the small business player doesn't reasonable comparing with establish corporation or individual. On the other hand, he totally supported my business market and way. What the key advice is
1. To make reliable brand
2. To offer overwhelm usability
3. In the primary phase, we should compete in red ocean
The system it's self doesn't matter for the users, like Uniqulo's SPA. They would choose the the supplier just for price, usability, and reliability.
--- What i miss understood was users like to choose just one way"仕様" from wide range of options. But i need to conform the concept. His hypothesis is they wish to choose simply options but they wanna get obvious and profitable experience. For us, he gave us 3 strategies.
1. One price.
The clear price doesn't mean who get how margin. it is just simply price.
2. Simple variation.
3. To make opinion leaders understood that our price is absolutely low price
It was wonderful time, special thanks for Honma san and Jun san and Taniguchi san.
Monday, October 12, 2009
セールスフォースのシステム活用法 クラウドフォース②
クラウド恐るべし
最近サービス開始に向けてシステムを構築しています
大きく4つのシステムが必要でざっっくりと要件定義したうえでSIerの方と話をしたところ、400~600万円程度で、開発開始から3ヵ月後くらいにはテストが行えるだろう、という見積が返ってきました。
同じ内容のものをセールスフォースのアカウントエグゼクティブと話したところ
なんとイニシャルコスト0円、ランニング20万円/年でした。それもキックオフの1週間後、2回目のミーティングまでにはテストページを作ってくれていました
セールスフォースの価値

セールスフォースの強みはDBの自動処理とDBの紐づけ、のようです。インターフェイスや中の構造は自由に、かつボタン一つで設計し、作ることができるようです。
その上で、処理されたデータを見える化(グラフなど)し共有できる。
つまりセールスフォースの価値は以下の2つのようです
①DBの処理、紐漬け
②DBの見えるか、共有
セールスフォースの使い方
多くの企業はセールスフォースを使うときデータの見える化による業務効率向上を目的として導入していると思います。上でいくと②ですね。セールスフォースの売り込み方も「営業支援ツールの導入」ですし。

しかし、スタートアップの場合はこちらよりむしろ①の方が大きな助けになります。
①の活用により、
・簡易のERPの構築
・メインサービスのシステム構築
などをたったの数十万円でできます。これまで導入には数千万円以上の投資が必要になり、中小では持つことができなかった大きなシステムをイニシャルコストをかけずに構築できて、さらにテストを行うにもサーバーもいらなければ大規模な調整も不要になる
まさに夢のサービスです
SVではWebサービス開発のためにアマゾンのEC2/S3がスタートアップの強い味方になっていると聞きます。しかし我々、文系のスタートアップ(?)は高度なシステムを作ることはできません。
できることは新しい「仕組み」を構築することです。そして、仕組みをスケール刷るためにはコンピュータシステムは不可欠です。セールスフォースは、資金力も開発力もないスタートアップがスケールするための大きな助けになるかと思います
ベンチャーの皆様、ぜひ導入を検討してみては?
最近サービス開始に向けてシステムを構築しています
大きく4つのシステムが必要でざっっくりと要件定義したうえでSIerの方と話をしたところ、400~600万円程度で、開発開始から3ヵ月後くらいにはテストが行えるだろう、という見積が返ってきました。
同じ内容のものをセールスフォースのアカウントエグゼクティブと話したところ
なんとイニシャルコスト0円、ランニング20万円/年でした。それもキックオフの1週間後、2回目のミーティングまでにはテストページを作ってくれていました
セールスフォースの価値

セールスフォースの強みはDBの自動処理とDBの紐づけ、のようです。インターフェイスや中の構造は自由に、かつボタン一つで設計し、作ることができるようです。
その上で、処理されたデータを見える化(グラフなど)し共有できる。
つまりセールスフォースの価値は以下の2つのようです
①DBの処理、紐漬け
②DBの見えるか、共有
セールスフォースの使い方
多くの企業はセールスフォースを使うときデータの見える化による業務効率向上を目的として導入していると思います。上でいくと②ですね。セールスフォースの売り込み方も「営業支援ツールの導入」ですし。

しかし、スタートアップの場合はこちらよりむしろ①の方が大きな助けになります。
①の活用により、
・簡易のERPの構築
・メインサービスのシステム構築
などをたったの数十万円でできます。これまで導入には数千万円以上の投資が必要になり、中小では持つことができなかった大きなシステムをイニシャルコストをかけずに構築できて、さらにテストを行うにもサーバーもいらなければ大規模な調整も不要になる
まさに夢のサービスです
SVではWebサービス開発のためにアマゾンのEC2/S3がスタートアップの強い味方になっていると聞きます。しかし我々、文系のスタートアップ(?)は高度なシステムを作ることはできません。
できることは新しい「仕組み」を構築することです。そして、仕組みをスケール刷るためにはコンピュータシステムは不可欠です。セールスフォースは、資金力も開発力もないスタートアップがスケールするための大きな助けになるかと思います
ベンチャーの皆様、ぜひ導入を検討してみては?
Tuesday, October 6, 2009
「あちら側」の世界の人
先日友人の紹介で梅田もっちー的にいうと「あちら側」の世界 の人にお会いしてきました
学生時代に
ミルクカフェ
や
したらば掲示板
を作ったそうです。しばらくは会社勤めだったみたいですが、最近独立されて
nanapi
というとてもインターフェイスがナチュラル(?)ないい感じのサイトを立ち上げたようです。
抜群のあちら側センス
作ったサービスや機能で、自分がいいなーと思ったものではずしたことがない、とおっしゃっていました。逆にユーザーの声を吸い上げて作ってみたサービスは結構、ウケがよくないものが多かったらしいです
アンケートやインタビューから出てくる生の声は以外に当てにならないと。ネットのように、まだない全く新しい機能だとユーザーの中でも何が欲しいか中途半端にしか定まらないんでしょうね
一方で、ユーザーとしてあちら側の世界の人間を知り尽くしてて、かつ自分自身もその最先端をいっているから、ユーザーが何を欲しているかを知っているみたいです
驚いたのが、サービスを本格的にローンチして1ヶ月で100万PVを超えたようです。それも聞いてみるとマーケティングをしっかりてました。どこで何をすれば感度の高いユーザーにリーチできるかを完璧に把握してたからこそなせる業なんでしょうね。
そしてTwitterとライブドア、恐るべしでした。
わくわくスピード
企画書を一日で書き上げて(結構しっかりしたモノでした)
2週間後にはβサービスを公開、
機能の追加も3日くらいでやってのけちゃう、
お手本のようなスタートアップのスピード感を持った会社でした
誰のポケットにお金がある?
ウェブサービスでよくあるのはお金の取り方がわからない!ってパターンですよね。結局取り方わからないからユーザー課金するか広告収入取るかに落ち着いてしまう。
でも実際に広告収入で成功してるウェブサービスなんて1%ないんじゃないんですかね(ものすっごい感覚ですが)課金にしろ相当スバラシイサービスじゃないとなかなかできないでしょ。ケイタイに比べると難しい気もします、カード決済だし、無料サービスで優良なサイト多いし。
ここでも、しっかりとビジネスモデルがありました。広告でも、課金でもない。コンテンツを売るという発想
そんなこんなで
いやー、あちら側の世界でのビジネスって、あちら側のセンスを持ってないと難しいんだなーとつくづく実感。そして、あちら側の凄い人をみてちょっとにやけてしまいましたw
学生時代に
ミルクカフェ
や
したらば掲示板
を作ったそうです。しばらくは会社勤めだったみたいですが、最近独立されて
nanapi
というとてもインターフェイスがナチュラル(?)ないい感じのサイトを立ち上げたようです。
抜群のあちら側センス
作ったサービスや機能で、自分がいいなーと思ったものではずしたことがない、とおっしゃっていました。逆にユーザーの声を吸い上げて作ってみたサービスは結構、ウケがよくないものが多かったらしいです
アンケートやインタビューから出てくる生の声は以外に当てにならないと。ネットのように、まだない全く新しい機能だとユーザーの中でも何が欲しいか中途半端にしか定まらないんでしょうね
一方で、ユーザーとしてあちら側の世界の人間を知り尽くしてて、かつ自分自身もその最先端をいっているから、ユーザーが何を欲しているかを知っているみたいです
驚いたのが、サービスを本格的にローンチして1ヶ月で100万PVを超えたようです。それも聞いてみるとマーケティングをしっかりてました。どこで何をすれば感度の高いユーザーにリーチできるかを完璧に把握してたからこそなせる業なんでしょうね。
そしてTwitterとライブドア、恐るべしでした。
わくわくスピード
企画書を一日で書き上げて(結構しっかりしたモノでした)
2週間後にはβサービスを公開、
機能の追加も3日くらいでやってのけちゃう、
お手本のようなスタートアップのスピード感を持った会社でした
誰のポケットにお金がある?
ウェブサービスでよくあるのはお金の取り方がわからない!ってパターンですよね。結局取り方わからないからユーザー課金するか広告収入取るかに落ち着いてしまう。
でも実際に広告収入で成功してるウェブサービスなんて1%ないんじゃないんですかね(ものすっごい感覚ですが)課金にしろ相当スバラシイサービスじゃないとなかなかできないでしょ。ケイタイに比べると難しい気もします、カード決済だし、無料サービスで優良なサイト多いし。
ここでも、しっかりとビジネスモデルがありました。広告でも、課金でもない。コンテンツを売るという発想
そんなこんなで
いやー、あちら側の世界でのビジネスって、あちら側のセンスを持ってないと難しいんだなーとつくづく実感。そして、あちら側の凄い人をみてちょっとにやけてしまいましたw
Friday, September 4, 2009
失敗の原因
今週は平均2人/日くらいで、ベンチャー関連の知人とあっていました。
スタートアップで働いている人の話を聞いて、やはり事業を始める以上は成功よりも失敗の方がずっと多いようですが、その中で見えてきた「失敗」の原因を分析してみました。
スタートアップの失敗
ここで言う失敗とは事業の失敗で、当初目標に達しなかった場合をもって失敗と言うことにします。その中でも
「サービスをローンチできなかった」いわゆる企画倒れ、と、
「サービスはローンチしたものの収益が上がらない」場合の2パターンで考えてみました
サービスをローンチできない
話を聞く中では、この場合は大きく2つの原因があるように思えます。
1、計画の不備
ビジネス経験が少ない人、もくはまったく知見のない分野で事業をはじめる場合に多く見られました。当初の想定計画、特に人工の見積があまく、予定日までにサービスを開始できず、途中で頓挫するというケースです
この場合概して当初の計画が地に足の着いておらず、ステップを経ずにいきなり大きなサービスローンチを目指しています
夢は大きく、第一歩は小さく、が大事だという学びがあります。会社のキャパシティーを広げながら、事業も広げていくようにステップ・バイ・ステップのロードマップを描くことが大切です
2、前提が変わった
当初の予定では提携先とこういった条件で提携する予定だった、しかし提携先が条件を変えてきた。また当初の予定では社内のこの人間が事業を統括する取る予定だった、なのに辞めてしまった。
こんな具合で前提が変わったために事業開始をあきらめるケースも2件聞かれました。
往々にして前提は変わるものなんでしょう。前提が少し変わっただけであきらめるような事業は最初の参入意図が不明確なようです。偶然舞い込んだ話に乗ってみた、直感ではじめた、とか。だから、ちょっと不穏な空気が出てくるとすぐに手を引きます
事業参入しようとした場合にはやはり、なぜその事業を展開しようとしたかをはっきりさせ、撤退の基準も決めておく必要があるのでしょう
限られた資源の中で事業を行っているスタートアップにとっては参入事業の取捨選択は最も重要なことです。特に捨てることが重要です。ヒトと会っていると色々な話が舞い込んできやすいですが、何をやるかを絞り込んで感覚を尖らせておくことは大切です
サービスの収益があがらない
この場合、3つの原因がみえてきました
1、有望といわれる市場だったが立ち上がらなかった
マスコミなどに取り上げられ、なんとなく世の中で盛り上がる気配のある市場。だけど実際は需要がなかった、というありがちな例です
友人の会社の例ですが、数年前に「ネットで検索」というテレビCMがはやりましたがこのSEOを売る事業に乗り出しました。ライフカードを筆頭にTVCMとネットとクロスメディアマーケティングということで盛り上がりそうな雰囲気はありました
しかし、実際にはご存知のとおりもう今は昔のはなしです。その会社も、有力事業だと思って立ち上げ大きな投入したものの収益化はできなかったようです
この例からは、
・新しい手法、市場は成果がでてみないと立ち上がりが読めない
・なんとなく、の盛り上がりは実際に市場規模や需要を分析しないと危険
といった学びがあります
2、未知の市場に飛び込んだら、悲惨な現実が待っていた
IT系のとある会社はPCオンラインのサービスで実績があり、事業拡大のためモバイル事業に参入しました。理由はPC事業は既に市場が飽和してこれ以上の成長が見込めないので、モバイルへ横展開しようというものでした
その事業分野はPCの世界では1つの案件単位が数百万~数億円と大きなビジネスがなりたっています。モバイルではPCとは全く異なる競合しかいなかったので、競合優位性もあるのではと期待し大きな投資をして参入しました
しかし、案件単価が1件当たり数万~数百万とPCの市場の1/10以下で、PCに掛けているコスト構造ではビジネスが成立たなかったようです
実際に事業を始めてみると、基礎的なリサーチだったり市場評価を客観的に行うことは難しいのだと思います。この会社の経営者はとても尊敬する優秀な方ですが、やはり当事者になるとこういった客観的な視点からの判断はどうしてもしづらいのでしょう
事前に十分なヒアリングやリサーチを行う、それが無理なら、誰か第三者から市場を客観的に見てもらうことは事業参入に際しては必要です
3、下請けからぬけだせない
大手の下請けで始めたものの、サービスの納入に終われほかのことができない。さらに交渉力がなく薄利で受注する、というケースです。
ただ、スタートアップにとってはキャッシュフローの安定という面ではかならずしも下請け仕事は悪い話ではないみたいです、
利益を逃してでも、工数を掛けすぎない程度での下請け受注が将来的な拡大には欠かせないようです
上手くいっているスタートアップ
最後に上手くいっている会社の特徴です
・たくさん挑戦し、たくさん失敗している
・仮説的でも事業を始め顧客からの声をもとに、スピーディーに修正を繰り返す
・完璧じゃなくてもしっかりとサービスをデリバーする
失敗には共通点があり、成功を学ぶことより失敗を学ぶことの方が自分にとってより役に立ちそうです。今後とも色々聞いていきます
スタートアップで働いている人の話を聞いて、やはり事業を始める以上は成功よりも失敗の方がずっと多いようですが、その中で見えてきた「失敗」の原因を分析してみました。
スタートアップの失敗
ここで言う失敗とは事業の失敗で、当初目標に達しなかった場合をもって失敗と言うことにします。その中でも
「サービスをローンチできなかった」いわゆる企画倒れ、と、
「サービスはローンチしたものの収益が上がらない」場合の2パターンで考えてみました
サービスをローンチできない
話を聞く中では、この場合は大きく2つの原因があるように思えます。
1、計画の不備
ビジネス経験が少ない人、もくはまったく知見のない分野で事業をはじめる場合に多く見られました。当初の想定計画、特に人工の見積があまく、予定日までにサービスを開始できず、途中で頓挫するというケースです
この場合概して当初の計画が地に足の着いておらず、ステップを経ずにいきなり大きなサービスローンチを目指しています
夢は大きく、第一歩は小さく、が大事だという学びがあります。会社のキャパシティーを広げながら、事業も広げていくようにステップ・バイ・ステップのロードマップを描くことが大切です
2、前提が変わった
当初の予定では提携先とこういった条件で提携する予定だった、しかし提携先が条件を変えてきた。また当初の予定では社内のこの人間が事業を統括する取る予定だった、なのに辞めてしまった。
こんな具合で前提が変わったために事業開始をあきらめるケースも2件聞かれました。
往々にして前提は変わるものなんでしょう。前提が少し変わっただけであきらめるような事業は最初の参入意図が不明確なようです。偶然舞い込んだ話に乗ってみた、直感ではじめた、とか。だから、ちょっと不穏な空気が出てくるとすぐに手を引きます
事業参入しようとした場合にはやはり、なぜその事業を展開しようとしたかをはっきりさせ、撤退の基準も決めておく必要があるのでしょう
限られた資源の中で事業を行っているスタートアップにとっては参入事業の取捨選択は最も重要なことです。特に捨てることが重要です。ヒトと会っていると色々な話が舞い込んできやすいですが、何をやるかを絞り込んで感覚を尖らせておくことは大切です
サービスの収益があがらない
この場合、3つの原因がみえてきました
1、有望といわれる市場だったが立ち上がらなかった
マスコミなどに取り上げられ、なんとなく世の中で盛り上がる気配のある市場。だけど実際は需要がなかった、というありがちな例です
友人の会社の例ですが、数年前に「ネットで検索」というテレビCMがはやりましたがこのSEOを売る事業に乗り出しました。ライフカードを筆頭にTVCMとネットとクロスメディアマーケティングということで盛り上がりそうな雰囲気はありました
しかし、実際にはご存知のとおりもう今は昔のはなしです。その会社も、有力事業だと思って立ち上げ大きな投入したものの収益化はできなかったようです
この例からは、
・新しい手法、市場は成果がでてみないと立ち上がりが読めない
・なんとなく、の盛り上がりは実際に市場規模や需要を分析しないと危険
といった学びがあります
2、未知の市場に飛び込んだら、悲惨な現実が待っていた
IT系のとある会社はPCオンラインのサービスで実績があり、事業拡大のためモバイル事業に参入しました。理由はPC事業は既に市場が飽和してこれ以上の成長が見込めないので、モバイルへ横展開しようというものでした
その事業分野はPCの世界では1つの案件単位が数百万~数億円と大きなビジネスがなりたっています。モバイルではPCとは全く異なる競合しかいなかったので、競合優位性もあるのではと期待し大きな投資をして参入しました
しかし、案件単価が1件当たり数万~数百万とPCの市場の1/10以下で、PCに掛けているコスト構造ではビジネスが成立たなかったようです
実際に事業を始めてみると、基礎的なリサーチだったり市場評価を客観的に行うことは難しいのだと思います。この会社の経営者はとても尊敬する優秀な方ですが、やはり当事者になるとこういった客観的な視点からの判断はどうしてもしづらいのでしょう
事前に十分なヒアリングやリサーチを行う、それが無理なら、誰か第三者から市場を客観的に見てもらうことは事業参入に際しては必要です
3、下請けからぬけだせない
大手の下請けで始めたものの、サービスの納入に終われほかのことができない。さらに交渉力がなく薄利で受注する、というケースです。
ただ、スタートアップにとってはキャッシュフローの安定という面ではかならずしも下請け仕事は悪い話ではないみたいです、
利益を逃してでも、工数を掛けすぎない程度での下請け受注が将来的な拡大には欠かせないようです
上手くいっているスタートアップ
最後に上手くいっている会社の特徴です
・たくさん挑戦し、たくさん失敗している
・仮説的でも事業を始め顧客からの声をもとに、スピーディーに修正を繰り返す
・完璧じゃなくてもしっかりとサービスをデリバーする
失敗には共通点があり、成功を学ぶことより失敗を学ぶことの方が自分にとってより役に立ちそうです。今後とも色々聞いていきます
Thursday, September 3, 2009
スタートアップのStep in strategy
雑学ですが、新規参入戦略を英語で言うと
△ Entry strategy
◎ Step in strategy
らしいです、カッコよさの問題ですが。
こういったカッコイイ英語を話せるようになりたいです
さて、本題です
スタートアップには市場は2種類しかない
新しく事業を立ち上げようとしたときによく使われる切り口で、顧客軸と製品軸の2軸を取り、新規か既存という切り口で市場を捕らえるフレームワークがありますよね、「アマゾフのマトリックス」といわれてるやつです

これってスタートアップには半分しか当てはまらないです。当たり前ですが、スタートアップ企業には既存顧客がいません。基本、新規顧客を開拓するしかないんです
だから2軸でなく、単純に
・エマージングマーケットか
・エスタブリッシュドマーケットか
の2つしかないです。観察してみると、当たり前ですがすべてのスタートアップがどちらかの市場で戦っています。そして、面白いことにどちらのマーケットを選ぶかにより戦い方が全く違っています
エマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方
極論ですが、概して根性があって人当たりがよく長時間労働をモノともしないタイプの人が勝っているように思えます。そして、それこそがエマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方でしょう
エマージングマーケットは市場の将来性があり、参入障壁が低い場合が多いため、参入者は多いです
数年前ならウェブサービスとかネット広告の販売とか。その前は人材派遣。最近だと、リチウムイオン電池(電気自動車の動力)も熱い新興市場ですよね
エマージングマーケットは確かに将来性があって魅力的です。ただ、その市場の拡大をあてに参入するプレーヤーが多く、概してレッドオーシャンになりがちです。参入者が多い中でシェアを取ろうとするから、利幅を削ってでも規模を取りにいきます
例えば、とても注目されているリチウムイオン電池市場。ファンドの視点で見るとIRR(投資金額に対するリターン)がたったの15%しかなく(多くのファンドでは最低ラインが20%と聞いたことがあります)、魅力的な投資先ではないみたいです
SEOやウェブ広告枠を売る会社も私の知り合いのところはだいたいかつかつの利幅で商売してます
エマージングマーケットはシェアを取りにいき、淘汰競争に生き残って将来的に大きな利益を得る、というのがキーサクセスファクターなので、大きな投資をするか、24時間みんなが働くか、どちらかしかありません。
お金のないスタートアップはたくさん働く道しかありません。だから、どうしても労働集約的になりがちに思えます
エスタブリッシュドマーケットにおけるスタートアップの戦い方
成熟市場への参入するスタートアップは、新たな仕組みを築き既存プレーヤーとの差別化できた会社が成功しています。つまり、知識や知恵を武器に戦うのがエスタブリッシュドマーケットでのスタートアップの戦い方ではないでしょうか
すでに確立され寡占化が進んだ市場で、正面から大手に勝負を挑んでも勝てる見込みはないですよね。投資額も違えば、経験地も違う。コストでの勝負も、品質での勝負も結果は目に見えています
では、どこで戦うか。参考になるのが、ライフネットやアマゾン、VIZIOです
ライフネットはご存知かと思いますが3年前にできたネット保険の会社です。保険業界という成熟市場に参入し猛烈な勢いで成長しています。2008年にサービスを開始し、1年で顧客を20倍に増やしています
なぜ拡大しない市場で急成長できるのでしょうか
それは成熟した市場で、ネットというツールを使って新しい仕組みをつくりだし(営業をおかないことでコストを激減させています)、大手が太刀打できない価格でサービスを提供しているからです
アマゾンも本屋という古い業界にインターネットという新たなツールを持ち込み、本屋の構造を変えて成功しました。その後もキンドルで出版業界の仕組みを作り変えようとしたり、EC2/S3でデータサーバー業界の仕組みを作り変えようとしています
VIZIOは製造業(フラットテレビ)という確立された業界に工場を持たない仕組みをつくり、大手では実現できない安いフラットテレビを作りました。結果、たったの120人の会社が世界のフラットテレビ業界でシェアNo1を実現しています
このように成熟市場に参入して成功を収めるには、仕組みを作り変えるための知恵と知識が最大の武器になると思います
魅力的な市場
昨日エマージングマーケットで戦うベンチャー企業で働いている友人がとても興味深いことを話していました
エマージングマーケットは競争が激しい上に、立ち上がるかどうかわからないという怖さがあります。マーケティング用語でキャズムってやつです。
↓ 空白ゾーンがキャズム。この空白を超えれないと市場に浸透しない

一方で、エスタブリッシュドマーケットは少なくとも製品は十分に浸透しています。それも市場規模が圧倒的にでかいです。
例えば生命保険、市場規模は45兆円、日本のGDPの約10%。私がやろうとしている印刷市場は6兆円です
カリスマ性があるリーダーはエマージングマーケットが魅力的でしょうが、私のタチからすると成熟市場が魅力的ですし、勝算が高いように見えます
△ Entry strategy
◎ Step in strategy
らしいです、カッコよさの問題ですが。
こういったカッコイイ英語を話せるようになりたいです
さて、本題です
スタートアップには市場は2種類しかない
新しく事業を立ち上げようとしたときによく使われる切り口で、顧客軸と製品軸の2軸を取り、新規か既存という切り口で市場を捕らえるフレームワークがありますよね、「アマゾフのマトリックス」といわれてるやつです

これってスタートアップには半分しか当てはまらないです。当たり前ですが、スタートアップ企業には既存顧客がいません。基本、新規顧客を開拓するしかないんです
だから2軸でなく、単純に
・エマージングマーケットか
・エスタブリッシュドマーケットか
の2つしかないです。観察してみると、当たり前ですがすべてのスタートアップがどちらかの市場で戦っています。そして、面白いことにどちらのマーケットを選ぶかにより戦い方が全く違っています
エマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方
極論ですが、概して根性があって人当たりがよく長時間労働をモノともしないタイプの人が勝っているように思えます。そして、それこそがエマージングマーケットにおけるスタートアップの戦い方でしょう
エマージングマーケットは市場の将来性があり、参入障壁が低い場合が多いため、参入者は多いです
数年前ならウェブサービスとかネット広告の販売とか。その前は人材派遣。最近だと、リチウムイオン電池(電気自動車の動力)も熱い新興市場ですよね
エマージングマーケットは確かに将来性があって魅力的です。ただ、その市場の拡大をあてに参入するプレーヤーが多く、概してレッドオーシャンになりがちです。参入者が多い中でシェアを取ろうとするから、利幅を削ってでも規模を取りにいきます
例えば、とても注目されているリチウムイオン電池市場。ファンドの視点で見るとIRR(投資金額に対するリターン)がたったの15%しかなく(多くのファンドでは最低ラインが20%と聞いたことがあります)、魅力的な投資先ではないみたいです
SEOやウェブ広告枠を売る会社も私の知り合いのところはだいたいかつかつの利幅で商売してます
エマージングマーケットはシェアを取りにいき、淘汰競争に生き残って将来的に大きな利益を得る、というのがキーサクセスファクターなので、大きな投資をするか、24時間みんなが働くか、どちらかしかありません。
お金のないスタートアップはたくさん働く道しかありません。だから、どうしても労働集約的になりがちに思えます
エスタブリッシュドマーケットにおけるスタートアップの戦い方
成熟市場への参入するスタートアップは、新たな仕組みを築き既存プレーヤーとの差別化できた会社が成功しています。つまり、知識や知恵を武器に戦うのがエスタブリッシュドマーケットでのスタートアップの戦い方ではないでしょうか
すでに確立され寡占化が進んだ市場で、正面から大手に勝負を挑んでも勝てる見込みはないですよね。投資額も違えば、経験地も違う。コストでの勝負も、品質での勝負も結果は目に見えています
では、どこで戦うか。参考になるのが、ライフネットやアマゾン、VIZIOです
ライフネットはご存知かと思いますが3年前にできたネット保険の会社です。保険業界という成熟市場に参入し猛烈な勢いで成長しています。2008年にサービスを開始し、1年で顧客を20倍に増やしています
なぜ拡大しない市場で急成長できるのでしょうか
それは成熟した市場で、ネットというツールを使って新しい仕組みをつくりだし(営業をおかないことでコストを激減させています)、大手が太刀打できない価格でサービスを提供しているからです
アマゾンも本屋という古い業界にインターネットという新たなツールを持ち込み、本屋の構造を変えて成功しました。その後もキンドルで出版業界の仕組みを作り変えようとしたり、EC2/S3でデータサーバー業界の仕組みを作り変えようとしています
VIZIOは製造業(フラットテレビ)という確立された業界に工場を持たない仕組みをつくり、大手では実現できない安いフラットテレビを作りました。結果、たったの120人の会社が世界のフラットテレビ業界でシェアNo1を実現しています
このように成熟市場に参入して成功を収めるには、仕組みを作り変えるための知恵と知識が最大の武器になると思います
魅力的な市場
昨日エマージングマーケットで戦うベンチャー企業で働いている友人がとても興味深いことを話していました
・過去の失敗で多かった事業は、市場が立ち上がると思って参入したけれども実際には立ち上がらなかった
・新しいビジネスをはじめたけれども、大手広告代理店が内部でやっていて結局客をとれなかった
エマージングマーケットは競争が激しい上に、立ち上がるかどうかわからないという怖さがあります。マーケティング用語でキャズムってやつです。
↓ 空白ゾーンがキャズム。この空白を超えれないと市場に浸透しない

一方で、エスタブリッシュドマーケットは少なくとも製品は十分に浸透しています。それも市場規模が圧倒的にでかいです。
例えば生命保険、市場規模は45兆円、日本のGDPの約10%。私がやろうとしている印刷市場は6兆円です
カリスマ性があるリーダーはエマージングマーケットが魅力的でしょうが、私のタチからすると成熟市場が魅力的ですし、勝算が高いように見えます
Tuesday, September 1, 2009
新しい一日
2009年9月1日、今日があらたな一歩の始まりです
引越しを済ませ、仕事ができる環境に移り移り、
知人数名に伝えしました
これまでの生活の中では気づかなかったけれども、
多くの人に支えられていて、
応援してもらっているいる
自分の辿ってきた道を振り返っていかに、
素敵な人たちと出会ってきたか、感謝せずにはいられません
一年後、今の決断が良かったと思えるように
毎日を過ごしていこうと思います
ブレない自分を目指して、
まっすぐと信念に従って歩いていきます
follow my heart and intuition
引越しを済ませ、仕事ができる環境に移り移り、
知人数名に伝えしました
これまでの生活の中では気づかなかったけれども、
多くの人に支えられていて、
応援してもらっているいる
自分の辿ってきた道を振り返っていかに、
素敵な人たちと出会ってきたか、感謝せずにはいられません
一年後、今の決断が良かったと思えるように
毎日を過ごしていこうと思います
ブレない自分を目指して、
まっすぐと信念に従って歩いていきます
follow my heart and intuition
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