先日行われたテッククランチのTokyo Campに参加したのですが
その時お会いした宮崎さんにTechWaveでとても素敵な記事を書いて頂きました。
思いを上手くくみとって、言いたいことを伝えてくれて、
さらにそこにストーリーをつける。素晴らしいライターさんです。
以下 TechWave より抜粋い
http://techwave.jp/archives/51462741.html
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▼目的は、世の中の非効率を直すこと
松本さんは、起業前まで、ATカーニーという経営コンサルティング会社に勤務し「経費削減プロジェクト」を数多く経験したそうです。そこで気がついたのは「各種コストの中で印刷コストは削減幅が大きい」ということ。削減幅が大きいと言うことは、つまり、非効率が放置されてきたということでもあります。
印刷業界は縮小しつつあるとはいえ今でも6兆円を超える巨大市場(※2)です。その巨大市場で非効率がまかり通っているということは、見方を変えれば、ビジネスチャンスでもあるわけです。実際、全体では縮小を続ける印刷市場の中で、印刷通販は成長を続けているといいます(※3)。
松本さんが、印刷通販を「更に効率的」にする印刷比較.comを立ち上げたのにはそんな背景があります。
僕はこの起業背景に興味を惹かれました。
ITを駆使したサービスが増えると人間は単純作業から解放されると思うからです。
松本さんによれば、多くの印刷通販サイトを「個別に」訪れて比較検討すると数時間かかるそうですが、印刷比較.comを使えばそれは一瞬で済みます。同じ値を何度も入力するという単純作業がなくなるわけです。
効率化によって空いた時間は「別の仕事」で埋められ、人間はますます忙しくなるだけだという反論が聞こえてきそうです。
でも、うーん、そうでしょうか。
部分的な効率化は別の単純作業へ人を追いやるでしょうかが、もし、全ての単純作業がITによって代替えされてしまったら…。
そんな世の中に残るのは「単純でない作業」、つまり都度人間が知恵を働かせないといけない仕事で、それって「面白い仕事」に違いありません。
松本さんの視野にはどのくらい先の未来が映っているのかわかりませんが、少なくとも僕はIT起業家への期待を大きくしました。
▼「ぬるい会社」でくすぶる人材に活躍の場を
印刷比較.comは9人のメンバーで運営されていますが、そのうち社員は2人のみだそうです。残りの7人は、他社で働く各分野のスペシャリストで、彼らは本業外の時間を使って松本さんを手伝っています。ネット系企業で働くメンバーはSEOを担当し、広告代理店で働くメンバーは広報を担当する、といった具合です。
注目すべきは、社外メンバーへは金銭的報酬を一切支払っていないということ。代わりにメンバーは「出資」という形で印刷比較.comに参加しています。
松本さんは言います。優秀な人材ほど「会社はぬるい」とくすぶっている。そんな人材が能力を100%発揮出来るように、雑務は全て自分が引き受けている、と。
「自分が楽しいことをするのではない」からこそ可能な運営スタイルです。天才的な社長がグイグイ引っ張る会社もあってよいですが、「みんなの力を合わせて方式」の方が、成功確立は高いかもしれません。
▼アジアナンバーワンの印刷会社に
松本さんには野望があります。それはアジアナンバーワンの印刷会社になり、海外でIPOを果たすこと。
印刷通販は伸びているとはいえ、全体では縮小が続く国内印刷市場。無報酬で能力を提供してくれたメンバーへの恩返し。松本さんが海外へ飛び出しIPOを狙うのは当然でしょう。
「自分が楽しいことをするのではない」と言った松本社長。その心に嘘はないのでしょう。
ただ僕には、メンバーと力を合わせ非効率を直すことを松本さんは「楽しんで」いるように見えました。
※1 ラクスルの会計年度は8月締め
※2 経済産業省 工業統計より
※3 ラクスル調べ
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Wednesday, June 9, 2010
Sunday, April 11, 2010
Wednesday, February 10, 2010
Saturday, January 16, 2010
Wednesday, January 13, 2010
Web music player: Play it
Web music player の代表格 Pandora が日本で使えなくなって久しいですが、最近自分のiTuneの曲の少なさに嫌気がさしてPandoraもどきサービスを探しました
そしたら結構ありました。ご丁寧にもPandoraをWikiりますとSimilar Serviceとありまして、簡単に探せるわけですよ。
一通り見てみて、個人的に使い勝手が良かったのがPlay.itです。
Genius のような機能はついてなさそうですが、選曲センスがそこそこ良く
ジャンルもたくさんあります。ホントはPandoraを使いたいですが、米国以外は使えないのでこれをしばらく使おうと思います
通信速度がさらに速くなればiTuneのようにHDに音楽を落とす必要もなくなるんでしょうねー
以下 Free のweb music playerです
Fuzz (music company)
Grooveshark
Deezer
Live365
iLike
Last.fm
List of Internet stations
List of Music Genome Project attributes
List of online music databases
MeeMix
Music Genome Project
Musicovery
play.it
Radiolicious
Slacker
Spotify
Stitcher Radio
ShareTheMusic
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どうでもいいですが、TOEICって日本人が日本人のために発明した。モノなんですね。ワタナベチカさんのブログで初めて知りました
http://en.wikipedia.org/wiki/TOEIC
どおりで、使えないわけです。
Sunday, November 22, 2009
Twitter と Blogger の使い分け
なんとなく思ったことをTwitterでつぶやくようになると、Blogってどうしてもきちんと書かなきゃって思ってしまいます。
Blog:自分の考えをきっちりと発信するメディア
Twitter:自由に思ったことを発信するメディア
と、きっちりと機能分けされた気がします。
■ Twitter雑感
渡辺千賀さんも書いていましたが、日本語のTwitterは情報リッチになりすぎる嫌いがあります。だからあんまり情報量の多い人のつぶやきを読む気がうせてます
慶応の経済学部人気ゼミ教授、池田信夫先生とかその代表。内容はこいいんだけど読むのがメンドクサイ。。。勝間和代は会話がプライベートすぎてよく分からん・・・。
ホリエモンはなかなか好感持てます、素な感じが。
それにしてもこれだけTwitterブームなのに友達でTwitterやってる人をほとんど発見できません!このブログ見た方でTwitterやってる方、教えて下さい
@yasukane フォローミー!(定型句だけど、言うの恥ずかしいw)
■ Blog雑感
最近めっきり書いてる友人が減った気がします。一時のBlogブームはSNSにreplaceされてしまった感もありますが、Mixi blogですら書く人が知人では超限定的。社会人になると書かなくなるのかな。どちらにしろ残念
友人はプロフェッショナル系が多いんですが、どうやらあまりwebの世界に住んでる人がいないようです。…純粋にみんな忙しいんですよね。なんか俺が、暇人のようですが。
■ ふと思う
コレだけ、やれTwitterブームだ、やれYoutubeブームだって世の中にぎわってますが、普及率で見ると低いんじゃないか疑惑。RSSを使っている人は8人聞いて2人でした(世の中的には1割もいなさそう)やっぱりウェブの世界ってオタク向けのような気がします。そんな世界がすきなんですがねw
Wednesday, November 18, 2009
Digital Catch Up
久しぶりのエントリーになりました。色々書きたいことがたくさんあるのだけど、まとめて時間とらないとかけなさそうです。
さて、今日前々からやらなきゃやらなきゃと思ってることをまとめてやりました。タイトル通りキャッチアップです
①Facebook,Twitter
・今更ながらTwitterに参加
…IDは昔取ったんですが、完全に乗り遅れてました
・FacebookとTwitter,Flicker,Tumblrをシンクロ
…Mixiができなかったorz
・FacebookとTwitterでの友人整理、フォロー等
…ようやくオバマをフォローしました
②Google
・Google RSSでのチェックブログの整理
・Google Trendで遊ぶ
・Google Labの中の機能で遊ぶ
ウェブの世界の進化スピードってものすごいですね。うまく使えば情報取得と情報発信がほんと効率的になります。もう5年くらい前からあるのに何でRSSを使っていなかったのか本気で後悔してます。(でも、意外に使ってない人多そう)
それと、やっぱり英語をfluentlyに使えないと不便だな。ドラクエとかであった、つけると英語レベルが+5くらいになる魔法のネクタイとかほしい!
さて、今日前々からやらなきゃやらなきゃと思ってることをまとめてやりました。タイトル通りキャッチアップです
①Facebook,Twitter
・今更ながらTwitterに参加
…IDは昔取ったんですが、完全に乗り遅れてました
・FacebookとTwitter,Flicker,Tumblrをシンクロ
…Mixiができなかったorz
・FacebookとTwitterでの友人整理、フォロー等
…ようやくオバマをフォローしました
②Google
・Google RSSでのチェックブログの整理
・Google Trendで遊ぶ
・Google Labの中の機能で遊ぶ
ウェブの世界の進化スピードってものすごいですね。うまく使えば情報取得と情報発信がほんと効率的になります。もう5年くらい前からあるのに何でRSSを使っていなかったのか本気で後悔してます。(でも、意外に使ってない人多そう)
それと、やっぱり英語をfluentlyに使えないと不便だな。ドラクエとかであった、つけると英語レベルが+5くらいになる魔法のネクタイとかほしい!
Wednesday, October 14, 2009
ついったー婚
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/24/news022.html
>Skypeで結婚を申し込んだ。chanmさんは「じゃ、そういう方向で」とOKの返事をしたという。プロポーズの言葉は何だったのだろうか。2人とも「覚えていない」と笑って話す。「Skypeのログを調べれば、分かるかもしれないけれど……」
>Skypeで結婚を申し込んだ。chanmさんは「じゃ、そういう方向で」とOKの返事をしたという。プロポーズの言葉は何だったのだろうか。2人とも「覚えていない」と笑って話す。「Skypeのログを調べれば、分かるかもしれないけれど……」
Tuesday, October 6, 2009
「あちら側」の世界の人
先日友人の紹介で梅田もっちー的にいうと「あちら側」の世界 の人にお会いしてきました
学生時代に
ミルクカフェ
や
したらば掲示板
を作ったそうです。しばらくは会社勤めだったみたいですが、最近独立されて
nanapi
というとてもインターフェイスがナチュラル(?)ないい感じのサイトを立ち上げたようです。
抜群のあちら側センス
作ったサービスや機能で、自分がいいなーと思ったものではずしたことがない、とおっしゃっていました。逆にユーザーの声を吸い上げて作ってみたサービスは結構、ウケがよくないものが多かったらしいです
アンケートやインタビューから出てくる生の声は以外に当てにならないと。ネットのように、まだない全く新しい機能だとユーザーの中でも何が欲しいか中途半端にしか定まらないんでしょうね
一方で、ユーザーとしてあちら側の世界の人間を知り尽くしてて、かつ自分自身もその最先端をいっているから、ユーザーが何を欲しているかを知っているみたいです
驚いたのが、サービスを本格的にローンチして1ヶ月で100万PVを超えたようです。それも聞いてみるとマーケティングをしっかりてました。どこで何をすれば感度の高いユーザーにリーチできるかを完璧に把握してたからこそなせる業なんでしょうね。
そしてTwitterとライブドア、恐るべしでした。
わくわくスピード
企画書を一日で書き上げて(結構しっかりしたモノでした)
2週間後にはβサービスを公開、
機能の追加も3日くらいでやってのけちゃう、
お手本のようなスタートアップのスピード感を持った会社でした
誰のポケットにお金がある?
ウェブサービスでよくあるのはお金の取り方がわからない!ってパターンですよね。結局取り方わからないからユーザー課金するか広告収入取るかに落ち着いてしまう。
でも実際に広告収入で成功してるウェブサービスなんて1%ないんじゃないんですかね(ものすっごい感覚ですが)課金にしろ相当スバラシイサービスじゃないとなかなかできないでしょ。ケイタイに比べると難しい気もします、カード決済だし、無料サービスで優良なサイト多いし。
ここでも、しっかりとビジネスモデルがありました。広告でも、課金でもない。コンテンツを売るという発想
そんなこんなで
いやー、あちら側の世界でのビジネスって、あちら側のセンスを持ってないと難しいんだなーとつくづく実感。そして、あちら側の凄い人をみてちょっとにやけてしまいましたw
学生時代に
ミルクカフェ
や
したらば掲示板
を作ったそうです。しばらくは会社勤めだったみたいですが、最近独立されて
nanapi
というとてもインターフェイスがナチュラル(?)ないい感じのサイトを立ち上げたようです。
抜群のあちら側センス
作ったサービスや機能で、自分がいいなーと思ったものではずしたことがない、とおっしゃっていました。逆にユーザーの声を吸い上げて作ってみたサービスは結構、ウケがよくないものが多かったらしいです
アンケートやインタビューから出てくる生の声は以外に当てにならないと。ネットのように、まだない全く新しい機能だとユーザーの中でも何が欲しいか中途半端にしか定まらないんでしょうね
一方で、ユーザーとしてあちら側の世界の人間を知り尽くしてて、かつ自分自身もその最先端をいっているから、ユーザーが何を欲しているかを知っているみたいです
驚いたのが、サービスを本格的にローンチして1ヶ月で100万PVを超えたようです。それも聞いてみるとマーケティングをしっかりてました。どこで何をすれば感度の高いユーザーにリーチできるかを完璧に把握してたからこそなせる業なんでしょうね。
そしてTwitterとライブドア、恐るべしでした。
わくわくスピード
企画書を一日で書き上げて(結構しっかりしたモノでした)
2週間後にはβサービスを公開、
機能の追加も3日くらいでやってのけちゃう、
お手本のようなスタートアップのスピード感を持った会社でした
誰のポケットにお金がある?
ウェブサービスでよくあるのはお金の取り方がわからない!ってパターンですよね。結局取り方わからないからユーザー課金するか広告収入取るかに落ち着いてしまう。
でも実際に広告収入で成功してるウェブサービスなんて1%ないんじゃないんですかね(ものすっごい感覚ですが)課金にしろ相当スバラシイサービスじゃないとなかなかできないでしょ。ケイタイに比べると難しい気もします、カード決済だし、無料サービスで優良なサイト多いし。
ここでも、しっかりとビジネスモデルがありました。広告でも、課金でもない。コンテンツを売るという発想
そんなこんなで
いやー、あちら側の世界でのビジネスって、あちら側のセンスを持ってないと難しいんだなーとつくづく実感。そして、あちら側の凄い人をみてちょっとにやけてしまいましたw
Wednesday, September 16, 2009
宮崎物産展@アマゾン
衝撃的だったのですが、
Amazonの中に宮崎のアンテナショップのようなブースが入ってました
宮崎”てげうめ”グルメフェア
楽天の中に入ってるようなネットショップと何が違うか、といわれると仕組みは全く同じですが、消費者からするとデパートでやってるような物産展に行っている感覚に近いんじゃないでしょうか
リアルの店舗で成功したコンセプトをネット上に持ち込む、っていいですね。リアル店舗はさらにオンラインとの差別化要素がどんどん減っていって苦しくなるでしょうが
アマゾンはプライム会員なので送料無料で翌日には届くので、思わず地ビール買ってしまいました
関連記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090323/327022/
http://news.walkerplus.com/2009/0325/16/
Amazonの中に宮崎のアンテナショップのようなブースが入ってました
宮崎”てげうめ”グルメフェア
楽天の中に入ってるようなネットショップと何が違うか、といわれると仕組みは全く同じですが、消費者からするとデパートでやってるような物産展に行っている感覚に近いんじゃないでしょうか
リアルの店舗で成功したコンセプトをネット上に持ち込む、っていいですね。リアル店舗はさらにオンラインとの差別化要素がどんどん減っていって苦しくなるでしょうが
アマゾンはプライム会員なので送料無料で翌日には届くので、思わず地ビール買ってしまいました
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http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090323/327022/
http://news.walkerplus.com/2009/0325/16/
Tuesday, September 15, 2009
クラウドフォース ジャパン
日本最大のクラウド・コンピューティングイベント
クラウドフォースジャパン
に参加してきました

会場には6000人のIT関係者がおしよせ、メディアも多数来ていてお祭り騒ぎでした
セールスフォースジャパンによる企画ですが、西海岸の企業なだけあって、演出が面白い
.jpg)
Salesforce どら焼き
もちろんsalesforce.comは素晴らしいシステムを作ったからこそ大成功を収めているのですが、このイベントを通じて経営面でのsalesforce.comの秀逸さについて感じた3つのポイントをメモします
① コミュニティーマーケティング
13時から18時の間に3セッションあり、8ブースで講演会形式で説明が行われていました。普通、企業の講演会の場合、会社の役員が話をする、とか大学の教授や研究者が来て話しをするとかですよね
今回の講演の半数がセールスフォースユーザーによる講演でした。セールスフォースを利用してどう営業を効率化したか、を小さなネットベンチャーから日通といった数万人規模の会社まで色々な人が話をしていました
セールスフォースのマーケティングの根幹にコミュニティーマーケティング、という考え方があるらしいです。お客様が最も聞きたい情報は他のお客様の評判だ、と
だからセールスフォースのHPには利用企業の情報がびっしりとのっています。確かに営業をうけるより、他の客がよろこんで使っているかどうかの方がユーザーとしては有益な情報です
② インフラ化
セールスフォースの特徴として、ユーザーが開発したシステムを他社に売ることができる、というものがあります。自社向けに数千万~数億円を投資しカスタマイズしたシステムを、他社に販売することで回収することのできる仕組みを作っているようです
昨日のフォーラムでは、みずほ銀行やパナソニックなど大企業から数人規模の会社まで自社開発のアプリケーション販売をおこなっていました
セールスフォースが上手いな、と思ったのはユーザー数が増えてきて、アプリケーションプロバイダーからインフラに脱皮しているところです。iTuneが楽曲配信からiアプリの開発インフラになったように。セールスフォースが提供するインフラ上で、生計を立てる企業が出てきており、いかにその場でもうけるか、をユーザーが考えるようになっています。このおかげで質の高いアプリが自動的に作られる仕組みができています
ある種のクラウドプロバイダーからクラウドソーシングといった考えかたは、Webサービスで大成功を収める上でとても重要になっていくと思います
③ ニーズの汲み取り
売上が4年で5倍以上に急成長し、ついに10億ドルの大台を突破したセールスフォースですが、話を聞いていると特別なことをやってきたわけではないようです。顧客の声を一つ一つひろい、それをシステムにおとして販売するという当たり前のことをきっちりと続けてきたようです
顧客の声を全て汲み取れる仕組みを作り経営企画にまわす、一度問合せがあればその後商談が成立するまでに平均25回は電話してフォローする、問合せ経路別に話す内容を変える、などです
だんだん持論になってきたのですが、Webサービスで最も重要なことは街の工場と同じで顧客ニーズの汲み取り、なのではないでしょうか。同じような仕組みをもったサービスは世の中に無数にあって、成否はちょっとした使い勝手のよさにある、のだと思います。そしてウェブというスケーラブルな仕組みを使っている以上、勝敗がくっきりと(大勝か撤退か)分かれるのではないでしょうか
セールスフォース、素晴らしい会社でした!
関連記事
http://japan.zdnet.com/news/os/story/0,2000056192,20400043,00.htm
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20399921,00.htm
クラウドフォースジャパン
に参加してきました

会場には6000人のIT関係者がおしよせ、メディアも多数来ていてお祭り騒ぎでした
セールスフォースジャパンによる企画ですが、西海岸の企業なだけあって、演出が面白い
.jpg)
Salesforce どら焼き
もちろんsalesforce.comは素晴らしいシステムを作ったからこそ大成功を収めているのですが、このイベントを通じて経営面でのsalesforce.comの秀逸さについて感じた3つのポイントをメモします
① コミュニティーマーケティング
13時から18時の間に3セッションあり、8ブースで講演会形式で説明が行われていました。普通、企業の講演会の場合、会社の役員が話をする、とか大学の教授や研究者が来て話しをするとかですよね
今回の講演の半数がセールスフォースユーザーによる講演でした。セールスフォースを利用してどう営業を効率化したか、を小さなネットベンチャーから日通といった数万人規模の会社まで色々な人が話をしていました
セールスフォースのマーケティングの根幹にコミュニティーマーケティング、という考え方があるらしいです。お客様が最も聞きたい情報は他のお客様の評判だ、と
だからセールスフォースのHPには利用企業の情報がびっしりとのっています。確かに営業をうけるより、他の客がよろこんで使っているかどうかの方がユーザーとしては有益な情報です
② インフラ化
セールスフォースの特徴として、ユーザーが開発したシステムを他社に売ることができる、というものがあります。自社向けに数千万~数億円を投資しカスタマイズしたシステムを、他社に販売することで回収することのできる仕組みを作っているようです
昨日のフォーラムでは、みずほ銀行やパナソニックなど大企業から数人規模の会社まで自社開発のアプリケーション販売をおこなっていました
セールスフォースが上手いな、と思ったのはユーザー数が増えてきて、アプリケーションプロバイダーからインフラに脱皮しているところです。iTuneが楽曲配信からiアプリの開発インフラになったように。セールスフォースが提供するインフラ上で、生計を立てる企業が出てきており、いかにその場でもうけるか、をユーザーが考えるようになっています。このおかげで質の高いアプリが自動的に作られる仕組みができています
ある種のクラウドプロバイダーからクラウドソーシングといった考えかたは、Webサービスで大成功を収める上でとても重要になっていくと思います
③ ニーズの汲み取り
売上が4年で5倍以上に急成長し、ついに10億ドルの大台を突破したセールスフォースですが、話を聞いていると特別なことをやってきたわけではないようです。顧客の声を一つ一つひろい、それをシステムにおとして販売するという当たり前のことをきっちりと続けてきたようです
顧客の声を全て汲み取れる仕組みを作り経営企画にまわす、一度問合せがあればその後商談が成立するまでに平均25回は電話してフォローする、問合せ経路別に話す内容を変える、などです
だんだん持論になってきたのですが、Webサービスで最も重要なことは街の工場と同じで顧客ニーズの汲み取り、なのではないでしょうか。同じような仕組みをもったサービスは世の中に無数にあって、成否はちょっとした使い勝手のよさにある、のだと思います。そしてウェブというスケーラブルな仕組みを使っている以上、勝敗がくっきりと(大勝か撤退か)分かれるのではないでしょうか
セールスフォース、素晴らしい会社でした!
関連記事
http://japan.zdnet.com/news/os/story/0,2000056192,20400043,00.htm
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20399921,00.htm
Thursday, July 9, 2009
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