Tuesday, May 24, 2011

藤岡みなみに学ぶ

久々のブログの更新です。

最近、色々な方と話をする機会を頂き事業家としての生き方を考えさせられます。

世界をより良くするために事業を営む人、顧客に価値提供をするために事業を営む人、自分の想いを形にするために事業を営む人、自分の生きている証を刻むために事業を営む人、自由に生きるために事業を営む人。

自分にとって何のために事業を営むのか、事業を成長させるのか、考える機会が増えました。自分の性格・嗜好性を考えた時に事業を営む理由と、現在の事業拡大に向けての方向性は必ずしも一致しない所もあり、悩むところがありました。

そんな時、好きなアイドル、藤岡みなみさんがブログでいいことを言ってまして、なるほど!とすっきりすることがありまいた。


「愛は意志だ」

愛は情熱のもとに
しかしじつは
客観的で、冷静で、責任ある仕草なのではないか。
あくまで情熱のもとに。
結婚したことないけど
「お互いが成長(=変化)し続けるなかで」「愛すると決めること」
これが誓いの正体であると乙女は信じている。

~~

愛せなければ、愛することを決められないのであれば、
卒業したほうが健全なものは、多いかもしれない。

愛とは健康的な執着である。



彼女の言葉というよりもは 三浦綾子著『氷点』の引用ですが。

善悪や優劣ではなく、「決める」意思、そして「執着」し続ける意思こそが、愛であり、生き方であり、リーダーシップといった答えのないモノの本質なのでしょう。そしてその意思とは、一種、自発的な自己暗示を元にしているのだと思います。

自分が事業を営む理由を探すのではなく、「決める」ことにしました。世界をより良くするために、頑張ります。


引用した藤岡みなみさんのブログです。素敵な文体の方です。
http://373panta.blog9.fc2.com/blog-entry-103.html

Thursday, November 4, 2010

青さびが好き

久しぶりのエントリーになります。別に書く時間がないわけじゃないのですが、いつも後回し後回しでなかなかかけませんでした。とりとめもなく、文脈もなくですが、久々にブログを書く気になったので。

ようやく生活もひと段落してきました。サイトもリニューアルし、順調にユーザーも伸び、新しい試みもいろいろと出来る体制が出来てきました。

プライベートの時間もちょっとづつ出来てきて、tokyo designers week 2010 や 多摩美際に行ったり、飲みに行ったり、ちょっとつかの間の休息を味わっています。

今デザインをお願いしているCOOSYさんのおかげでちょっとデザインの感覚、を取り戻してます。やっぱり、回りにいる人の影響を受けやすい僕は一緒に働く人って本当に大切だなーと実感。

デザインでこんなに会社は変わるんだと感動。それとは関係ないですが、この前Coosyの社長さんと飲んでいた時の会話で「青さびが好き」という話を聞いてやたらとウキウキしました。素敵な出会いにほんと感謝です。

何を書きたいのかよく分かりませんが、最近はちょっと平和です。

Saturday, August 28, 2010

クレージーな人たちに乾杯

人生を揺さぶる広告に出会いました。Appleの1997年の広告です。
 Think different

クレージーな人たちに乾杯。はみ出し物、反逆者、厄介者、変わり者。物事が世間と違って見える人。ルールなどわずらわしいだけの人。現状など気にもしない人。彼らを引き合いに出すことは出来る。否定することも出来るたたえることもけなすことも出来る。

 出来ないのはおそらくただひとつ―彼らを無視すること。なぜなら彼らは物事を変える人だから。人類を前に進める人だから。彼らをおかしいと評する人もいるけれど、我々はそこに天才の姿を見る。なぜなら、世界を変えられると信じるほどおかしな人こそ、本当に世界を変える人たちなのだから。

Here’s to the crazy ones. The misfits. The rebels. The troublemakers. The round pegs in the square holes. The ones who see things differently. They’re not fond of rules. And they have no respect for the status quo. You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them. About the only thing you can’t do is ignore them. Because they change things. They push the human race forward. And while some may see them as the crazy ones, we see genius. Because the people who are crazy enough to think they can change the world, are the ones who do.


”スティーブ・ジョブズ・脅威のプレゼン”を読んでいて、その中で引用されていて知りました。

スティーブ・ジョブズがいなければ今の自分はないと思っています。Follow your heart and intuition、ブログタイトルのこの言葉があったからこそ自分の人生は自分で切り開いていこう、という決断が付きました。クレージーな生き方を選んだ人々を、強くCheer upしてくれる今日であった言葉、大きな支えになりそうです。

Sunday, July 4, 2010

失ったもの

この1週間は猛烈に消耗しました。

変化・進化のスピードの早さはベンチャーにとって最重要事項です。振り返ってみて、この3ヶ月合格点をもらえる変化を遂げてきたと思います。

一方で変化が早いと亀裂も生じます。

大切なものを失いました。失ったのは結果であって、その原因は「感性」を失っていたことじゃないか、と思います。時間と結果に追われていて、どうしても気が回らなかった部分が大きいです。それが行動に現れているのだと思います。

かといって、止まることも出来ません。

「感性」を取り戻しつつも、前を向いてこれまで通りに走る。仕事だけの人間にはなりたくない、一方で世の中に対してユニークな価値を生み出していきたい。

簡単ではないですが、両立したいです。

「愚者は経験に学ぶ」 

失ったものを取り戻せるか、それは分かりません。ただ、少なくとも経験からは学べる人間でありたいです。

Friday, July 2, 2010

第4フェーズ スタート

7月より社内の大きな体制変化がありました。会社としては、第4フェーズに入ります

第1フェーズ「熟考」: 2009年 9月~12月
第2フェーズ「模索」: 2010年 1月~3月
第3フェーズ「始動」: 2010年 4月~6月

メンバーが去り、新しいメンバーが加わり、出資を受け、外部への委託も始まり、会社としてもスタートアップからアーリーステージになりました。

見返すと、この3ヵ月、まさに「光陰矢の如し」です。3ヵ月前にサービスをリリースし、その後大事な仲間が増え、黒字化を達成し、今後の展開が大きく広がりました。凄い勢いで走り続けて、大きな可能性が見えてきました。

一方で、社内の体制づくりがサービスの成長に追いつかず、戸惑いと亀裂も発生しました。

「可能性」を形にするためにも少し開発のスピードを落とし会社としての体を整える期間が次の1ヶ月になりそうです。「1ヶ月」前職での感覚なら「短期間」でした。今のラクスルでは1ヶ月は当時の1プロジェクト分(3ヵ月)にも匹敵するくらい長い長い時間です。プランニングは出来ていますが、1ヶ月後、この会社がどのように化けているのか想像するのは困難です。不安も大きいです。もちろん期待も大きいです。

今の変化で行くと第4フェーズは7月~9月頃です。ちょうど設立1周年。1年前には今の会社の姿を想像することすらできませんでした。世の中にこんなに受け入れられるサービスを生み出せるとも想像できませんでした。次の3ヵ月で、「信頼」を多くのユーザーと印刷会社から得られる会社にしていきます。

Wednesday, June 9, 2010

嬉しい記事

先日行われたテッククランチのTokyo Campに参加したのですが

その時お会いした宮崎さんにTechWaveでとても素敵な記事を書いて頂きました。

思いを上手くくみとって、言いたいことを伝えてくれて、

さらにそこにストーリーをつける。素晴らしいライターさんです。

以下 TechWave より抜粋い
http://techwave.jp/archives/51462741.html

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▼目的は、世の中の非効率を直すこと
松本さんは、起業前まで、ATカーニーという経営コンサルティング会社に勤務し「経費削減プロジェクト」を数多く経験したそうです。そこで気がついたのは「各種コストの中で印刷コストは削減幅が大きい」ということ。削減幅が大きいと言うことは、つまり、非効率が放置されてきたということでもあります。

印刷業界は縮小しつつあるとはいえ今でも6兆円を超える巨大市場(※2)です。その巨大市場で非効率がまかり通っているということは、見方を変えれば、ビジネスチャンスでもあるわけです。実際、全体では縮小を続ける印刷市場の中で、印刷通販は成長を続けているといいます(※3)。

松本さんが、印刷通販を「更に効率的」にする印刷比較.comを立ち上げたのにはそんな背景があります。

僕はこの起業背景に興味を惹かれました。
ITを駆使したサービスが増えると人間は単純作業から解放されると思うからです。

松本さんによれば、多くの印刷通販サイトを「個別に」訪れて比較検討すると数時間かかるそうですが、印刷比較.comを使えばそれは一瞬で済みます。同じ値を何度も入力するという単純作業がなくなるわけです。

効率化によって空いた時間は「別の仕事」で埋められ、人間はますます忙しくなるだけだという反論が聞こえてきそうです。

でも、うーん、そうでしょうか。

部分的な効率化は別の単純作業へ人を追いやるでしょうかが、もし、全ての単純作業がITによって代替えされてしまったら…。
そんな世の中に残るのは「単純でない作業」、つまり都度人間が知恵を働かせないといけない仕事で、それって「面白い仕事」に違いありません。

松本さんの視野にはどのくらい先の未来が映っているのかわかりませんが、少なくとも僕はIT起業家への期待を大きくしました。

▼「ぬるい会社」でくすぶる人材に活躍の場を
印刷比較.comは9人のメンバーで運営されていますが、そのうち社員は2人のみだそうです。残りの7人は、他社で働く各分野のスペシャリストで、彼らは本業外の時間を使って松本さんを手伝っています。ネット系企業で働くメンバーはSEOを担当し、広告代理店で働くメンバーは広報を担当する、といった具合です。

注目すべきは、社外メンバーへは金銭的報酬を一切支払っていないということ。代わりにメンバーは「出資」という形で印刷比較.comに参加しています。

松本さんは言います。優秀な人材ほど「会社はぬるい」とくすぶっている。そんな人材が能力を100%発揮出来るように、雑務は全て自分が引き受けている、と。

「自分が楽しいことをするのではない」からこそ可能な運営スタイルです。天才的な社長がグイグイ引っ張る会社もあってよいですが、「みんなの力を合わせて方式」の方が、成功確立は高いかもしれません。

▼アジアナンバーワンの印刷会社に
松本さんには野望があります。それはアジアナンバーワンの印刷会社になり、海外でIPOを果たすこと。

印刷通販は伸びているとはいえ、全体では縮小が続く国内印刷市場。無報酬で能力を提供してくれたメンバーへの恩返し。松本さんが海外へ飛び出しIPOを狙うのは当然でしょう。

「自分が楽しいことをするのではない」と言った松本社長。その心に嘘はないのでしょう。
ただ僕には、メンバーと力を合わせ非効率を直すことを松本さんは「楽しんで」いるように見えました。

※1 ラクスルの会計年度は8月締め
※2 経済産業省 工業統計より
※3 ラクスル調べ

Sunday, May 30, 2010

メンバーがそろってきた

サービスを開始して、1ヶ月半がたちました。

サービスの原案ができてまだ、2ヵ月ちょい。この間とても目まぐるしく、進む日々でした。大切なメンバーが増え、取引先が増え、黒字化を達成し、次の事業案が固まり開発に入りとすごいスピードで変化が起きました。

組織としても、会社としての体を成し、私自身も経営者として次のフェーズに入った実感があります。


中でも、もっとも実感するのは「人」です。ラクスルを応援してくれる人が増え、メンバーになってくれた人もいて、これまでのメンバーも関与度を深めています

会社に愛着をもってくれている、自分がラクスルを作っている、とオーナーシップをもってくれているということは経営者として最高の喜びです


来月には、今は想像できないくらい価値あるサービスを作っていきます
そして、みんながラクスルにかかわることでさらに楽しい時間を提供できるよう頑張ります